【無料】週間工程表エクセルテンプレートを紹介|作り方から週間工程表を選ぶべき現場の特徴までを解説

【無料】週間工程表エクセルテンプレートを紹介|作り方から週間工程表を選ぶべき現場の特徴までを解説

現場従事者にとって週間工程表とはどのようなものでしょうか。

本記事では、工事現場における工程表の役割やメリットから、特に「週間工程表」がどのような役割を果たしているのかについて詳しく解説します。

週間工程表とは、現場従事者が毎日チェックすべき重要なもので、無料でテンプレートなどをダウンロードできるため、本記事を通して具体的なダウンロード先も紹介もしています。

ぜひ導入による業務改善・効率化を検討してみてください。

また当サイトでは、週間工程表や工程管理、工事写真、図面共有など様々な機能を持った施工管理アプリ17製品の比較資料をご用意しております。ぜひ下記より無料ダウンロードしてみてください。

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目次

週間工程表とは、日常点検表

週間工程表とは、日常点検表

まず初めに、工事現場における「工程表」について解説します。

工事現場で活用される工程表とは、工期(納期)を守るために設定されたスケジュール管理表のことです。

工事現場では、工事を遅滞なく竣工(完了)させるためには工事手順や、各工種の工期(期間と着手時期など)、他工種との調整が必要になります。

その一連の流れ、期間、タイミングを示すものが工程表になります。

工程表の種類には、役割分担、進捗率、タスク関係などの各項目を示すことに特化した様々な種類がありますが、期間別の工程表としては、週間工程表、月間工程表、年間工程表(大型工事など)、全体工程表(着工から竣工までの工事全体)があります。

本記事の主題である「週間工程表」とは、1週間~2週間の期間において、作業のある工種を縦軸、時間を横軸にして日常的な細かい作業を調整するために用いるものです。

具体的には、各工種の作業予定、材料・資機材の搬出入、立会検査日程などが記載されており、毎日、関係者と調整が必要な項目がリストアップされています。

週間工程表のメリットは、毎日、誰がどこで何をしているかが一目でわかることです。

また、変更が必要なタイミングで誰と調整が必要かも瞬時にわかります。

つまり週間工程表とは、毎日チェックすべき日常点検表なのです。

週間工程表を選ぶべき現場の特徴とは?

次に、週間工程表を選ぶべき現場の特徴について解説します。

週間工程表が適している現場の特徴は、1~3週間程度(一か月未満)の超短期で工事が終わるケース、または、大型工事において日常的な現場進捗管理として活用するケースの2通りがあります。

1~3週間程度(一か月未満)の超短期の工事現場

市区町村や民間企業が発注する小規模な工事現場では、工期が1~3週間程度の案件もあります。

その場合は、工事全体を一つの工程表に纏めて表すことができるため、週間工程表のコンパクトさが強みを発揮します。

小規模な現場では、少数の工種しかないため基本的には最小の調整で現場を動かすことが可能です。

週間工程表を作成することで進捗率やクリティカルパス、工期末を明確にイメージできるため、納期内の竣工達成の可能性を高くします。

業務調整用

週間工程表は、一日ごとの予定が把握しやすく現場のイメージを簡単に示すことができます。

そのため、搬入資機材の動線を確保したり、近接して複数の工種が動くときの作業範囲の明確化を行ったり、安全管理対策を行うべき箇所を明確化できます。

特に工種毎の作業調整が非常に重要で、具体例として躯体のコンクリート築造工事を例にあげます。

ある躯体を造るためには土工で地盤整備を行い、均しコンクリートの打設、鉄筋組立、型枠組立、コンクリート打設と各種担当工種が複数絡み合うケースがあります。

週間工程表でその期間、着手タイミング、輻輳期間を示すことで作業調整が可能になり安全で高品質な躯体を仕上げることができるのです。

搬出入資機材・行事予定の確認

週間工程表を作成するメリットは、その他にも立会検査や搬出入資機材、その他の行事についても記載するため、マイルストーンや資材置き場の整理など必要に応じて業務に先手着手できることも大きな強みです。

特に資機材の搬出入では、大きな機材などがある場合、早朝や深夜対応、現場の動線における作業規制が必要になるケースがあるため、一目で週間の行事予定が分かることは重要です。

週間工程表の作り方

週間工程表の作り方

それでは具体的に週間工程表の作り方を解説します。

工程表で表したいものは業種や種別によって異なり、工程表の種類にも、バーチャート式・ガントチャート式・グラフ式(曲線式)・工程管理曲線式・ネットワーク工程表など様々な種類が目的に応じて異なります。

ここでは建設現場で最も一般的な週間工程表のバーチャート式工程表の作り方について解説します。

バーチャート式工程表の作り方は、工程管理システム(ソフトウェア)・国土交通省のテンプレート・Excelシートの3種類の方法で作ることが可能です。

現場規模や作業員の慣れに応じて使い分けることを検討しましょう。

具体的な作り方は下記手順を参考にしてください。

  1. 全体工程から業務の洗い出し
  2. 年間・月間工程から業務の洗い出し、詳細化
  3. 月間未満における工種毎に作業項目の細分化
  4. 各工種・作業の必要作業日数の確認
  5. 資機材搬入、検査日程の確認と関係者間調整
  6. 1~2週間毎に工程表を作成、関係者間と確認と合意
  7. 雨天や遅延などの日々の業務調整、関係者間と確認と合意
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①全体工程から業務の洗い出し

まず初めに全体工程の中から必要な工種や項目を洗い出すことが重要です。

大規模工事では、何時頃までに何を終わっていなければいけないのかを目安に国土交通省の積算基準などでまとめられている大項目ごとに分類していきます。

(国土交通省の積算基準などに基づいて各発注者事に積算項目を分類化している。その項目ごとに大分類、小分類などの分類を検討ください。)

②年間・月間工程から業務の洗い出し、詳細化

1で作成した全体工程表を元に、分類を細分化します。

具体的には、小分類レベルまで細分化させたものを元に年間工程表、月間工程表を作成していきます。

ここにおいても作業着手のタイミング、期間などを示します。

留意点として、ここでは少し余裕を持って工程を考えておきましょう。

③月間未満における工種毎に作業項目の細分化

次にいよいよ月間工程表の作成になります。

ここではより細かく、1か月で想定される作業工種の必要作業日数、資機材の搬出、立会検査などの要否をリストアップしてバーチャートに落とし込んでいきます。

週間工程表を作成するために如何にして月間工程表が詳細に示されているかが重要です。

特に1工種における複数作業の調整やクリティカルパスを明確にしておくことが重要です。

(※クリティカルパス:最も時間がかかり、遅延するとプロジェクト全体に影響するような工程のことを意味します。)

④各工種・作業の必要作業日数の確認

②〜③で取り込んだ工種毎の作業予定を細分化します。

具体的には躯体築造工事は、土工、鉄筋工、型枠工、コンクリート工、養生期間、脱型・仕上げなど1工種毎(作業部隊ごと)に作業別に区分けしていきます。

必要日数を逆算してコンクリートプラントとの調整、鉄筋・型枠などの資機材の搬入・搬出時期、組立期間を協力会社(下請企業)と確認・調整します。

⑤資機材搬入、立会検査日程の確認と関係者間調整

週間工程表を作る際に重要なことの一つに資機材の搬入時期・時間・動線や、発注者による立会検査の時間や準備など関係者調整が必要になる項目のリストアップがあります。

業者の希望に寄り添った、資機材の搬出入日程を当日の作業関係者間で共有します。

動線を確保して安全対策を行うことが現場監督の業務です。

また、発注者の立会検査の日程や時間枠の確保なども含めて当日の関係者間で調整を行います。

⑥1~2週間毎に工程表を作成、関係者間と確認と合意

上記を経てようやく週間工程表の着手に入ります。

上記手順を踏まえて、各種作業のバーチャート、行事、資機材の搬出入、立会検査日程などが記載された1~2週間の日程(スケジュール)が記載された工程表が完成します。

工種が多い場合はまとめることも可能ですがなるべく、1ページで細分化された工程表を作ることをイメージしましょう。

⑦雨天や遅延などの日々の業務調整、関係者間と確認と合意

⑥で作成した週間工程表も、実際に現場で作業を進めていくと、台風や雨風の影響などで作業遅延、業務調整が必要になります。

1週間を予定通りの工程で進めることができる方が珍しいことを理解しましょう。

そのため日々の進捗を追いながら必要に応じて工程表の更新作業を行う必要があります。

工程表の更新をした場合、協力会社(下請企業)へ確認・合意を経てから事務所内、発注者にも共有します。

どうせ予定通りにいかないと甘く工程を作ることは避けましょう。

入念に工程を作ることで修正も最少で済み、コントロールポイントとなる重要なタスクを期限内に終わらせることにつながります。

【無料】週間工程表エクセルテンプレート

【無料】週間工程表エクセルテンプレート

最後に、週間工程表の作成に当たって1,2,3週間それぞれの無料テンプレートを紹介します。

エクセルで工程表を作成する際は、最初から作成すると手間がかかるため無料のテンプレートがおすすめです。

工事現場用の他にも建設業全般、製造業向けなど様々なものがありますので現場で使いたい場合は、工事現場用の業務効率化ソフトなどの活用を検討する方法もあります。

エクセルのような操作感覚でレイアウト作成、マウス移動ができるため、建設業のようにIT化が苦手な人が多い高齢者率の高い現場でも導入しやすい工夫がなされています。

また、いざというときは電話や対面・訪問サポートも充実しているため万が一、導入したけど使わなかったという結果になる可能性は低く、安心して運用できると思われます。

業務効率化ソフトは、大手・中堅企業から一人親方であっても組織や現場の規模間を問わずに様々な状況に合わせて活用できるところが大きな特徴です。

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1週間工程表エクセル

1週間の工程表を作成するとき、下記リンクより無料のエクセルシートをダウンロードできます。

1週間工程表は、民間企業が発注する1ヵ月以内程度の工期で発生する工程表です。

大型工事では通常2週間の工程表を週間工程表として活用するため1週間のものは使用頻度が低いですが、本テンプレートをカスタマイズして工事現場にあったものに修正することも可能です。

ビズルート

中小企業に向けてIT化やビジネス支援を行っている株式会社エクシアのWebメディア部門が公開している無料版1週間工程表のエクセルテンプレートです。

ダウンロードしてすぐに使えるため汎用性が高いことが特徴です。

ダウンロードページ

テンプレラボ

無料で1週間工程表の雛形をダウンロードできます。

本サイトでは、すぐに使えるビジネス用テンプレートを多数配布しているため、1週間工程表以外にも様々なテンプレートがあることが特徴です。

ゼロから作るのが大変な帳票や工程表のひな形が、登録不要かつ無料で取得できます。

テンプレートの作り方や注意点なども随時解説しているので参考にしてください。

ダウンロードページ

ビズ研

無料・登録不要で使えるビジネステンプレートサイトのビズ研から、1週間工程表の無料テンプレートを紹介します。

本サイトのテンプレートは、ダウンロードしてそのまますぐに使えるため汎用性が高いことが特徴です。

さらに、各種日数に応じた工程表の雛形もあるのでぜひ活用してください。

また、上部にある「期間」を入力すると自動で曜日が設定されるため使いやすいメリットも多数あります。

 ダウンロードページ

2週間工程表エクセル

2週間の工程表を作成するとき、下記リンクより無料のエクセルシートをダウンロードできます。

上述の通り、「週間工程表」と言うと一般的には2週間のものが該当します。

複数工種が同時に進捗をあげるとき、1週間では全体的な動きが見えづらく、翌週の動きを確認しながら作業が進められます。

そこで、大型現場ほど、基本的に2週間工程表を現場監督・作業員が共通認識を図り、その工程表に沿って現場作業を進めていきます。

建設業向け管理システム アイピア

AIPPEAR NET(アイピアネット)は、今すぐ実践したくなる建築業向けノウハウを提供するために生まれたリフォーム・建築業界向け情報メディアです。

建築業界(リフォーム・工務店)向けテンプレート集のぺージから1ヶ月版の工程表のエクセルシートをダウンロードできます。

ダウンロードページ

3週間工程表エクセル

3週間の工程表としての無料エクセルシートの雛形は少なく、現場でも活用する機会が少ないと思います。

基本的には、2週間のものをカスタマイズする方法や、月間工程表を活用するケースが考えられますが、テンプレートとしては少ない傾向にあります。

エニワン株式会社

下記リンクより、無料版エクセルテンプレートを問い合わせて3週間用をカスタマイズしてもらうことが可能です。

上述の通り、各種工事管理ソフトで資料請求などを通してカスタマイズすることにより3週間工程表は入手できます。

ダウンロードページ

【社内提案向け】施工管理アプリ17製品比較資料

施工管理アプリ全17製品を一覧表形式でまとめました。料金・機能面・対応端末・製品ごとの特徴などで比較できる仕様になっています。社内提案でも使いやすいよう資料はExcelでの配布です。
今だけ完全無料で提供しておりますので、是非本資料で施工管理アプリの比較・検討をしてみてください。

まとめ

週間工程表の概要やメリット、作り方など理解できたでしょうか。

工程表作成には、国土交通省の無料テンプレートフォーマットの他、Excelなど無料でダウンロード、カスタマイズ可能です。

初めての挑戦のため、慣れない人には工程管理ソフトを導入することを検討しても良いと思います。

工程表の専門ソフトであれば、かゆいところに手が届く仕様になっていて工程表の作成方法や特徴を一から学べて応用できるようになっています。

工事規模や継続して使い続けることなど長期的に考えて導入を検討いただければ幸いです。

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