建設業向け給与計算ソフトおすすめ【5選】会計ソフトの選び方から導入する必要性までを解説

給与計算ソフトは、毎月の給与や保険料、税金の計算を自動で行ってくれるツールです。

給与体系が複雑な建設業でも必要性が高まっており、多くの企業が導入をはじめています。

また、働き方改革に対応するために導入を推奨されているほどです。

これから建設業向け給与計算ソフトを導入するにあたり、選び方やおすすめの製品を知りたい企業もいるのではないでしょうか。

この記事では、給与計算ソフトを導入するべき内容と製品の選び方、おすすめの給与計算ソフト5選を紹介しています。

どのようなソフトを導入すればいいのかも明確になるため、ぜひ最後までご覧ください。

建設業こそ給与計算ソフトを導入すべき

給与計算ソフトとは、企業が従業員に支払う給与や手当、福利厚生などを計算し、管理するためのソフトウェアのことです。

給与計算ソフトを利用することで、従業員の給与に関連する複雑な計算や法的な要件を効率的に処理できます。

建設業は、現場の進捗具合や天候状況により、いつもとは異なる給与計算をするため、給与計算が難しいと言われています。

また、建設業は会社に戻らずに自宅から現場へ直接出退勤を繰り返す、直行・直帰が多い業界です。

そのため、本社で勤務時間を管理できずに、労働時間の把握が難しいことも要因のひとつです。

近年では、複雑な給与体系にも対応できる建設業向け給与計算ソフトの開発が進んでおり、導入することで給与計算に関わる業務の効率化が図れます。

あわせて読みたい

建設業向け勤怠管理システムおすすめ【6選】法改正に伴い選ぶならこのアプリ 働き方改革などの法改正によって、勤怠管理の重要性が増しています。 特に建設業では、残業時間や休日出勤も多く、直行直帰といった働き方によって勤務状況の把握が難し...

建設業向け給与計算ソフトの選び方

建設業向け給与ソフトを選ぶ際は、次の3点に着目すると自社に合うツールを選べるでしょう。

各項目を詳しく解説します。

自社の給与体系にマッチしているか

建設業向け給与計算ソフトにはさまざまな種類があり、対応できる業務内容はツールによって異なります。

ソフトを選ぶ際は、自社の給与体系にマッチしているかどうかを確認することが大切です。

建設業は通常勤務から夜勤など、出勤時間だけではなく各種手当の計算が必要とされるケースが多い業界です。

また、役職がついていたり雇用形態が異なっていたりと、従業員ごとに給与計算が違うこともあります。

そのため、勤務体系・雇用形態に対応しているソフトを選ぶことがポイントです。

利用人数や規模が合うソフトかどうか

建設業向け給与計算ソフトの多くは、利用人数や企業規模によって料金が変動します。

1ユーザーごとに料金がかかる従量課金制を採用している場合や、人数ごとに料金を定めているケースがあるので、在籍している従業員だけではなく、今後の採用人数も考慮した上で給与計算ソフトを選びましょう。

従業員が多い企業や採用人数が増える予定のある企業は、ユーザー数無制限のツールを選択しておくと安心です。

サポート体制が整っているか

はじめて給与計算ソフトを導入する場合は、利用していくなかでも不安がないよう、サポート体制が整っているツールを選ぶと安心です。

ほとんどの給与計算ソフトには、ヘルプページや無料相談が用意されています。

しかし、複雑なソフトを詳しく知りたい場合、有料のサポートがあるかないかで運用中の安心感が異なるでしょう。

また、無料のサポートがないケースもあるため、サポート範囲と体制を確認しておくことをおすすめします。

建設業向け給与計算ソフトおすすめ【5選】

建設業向け給与計算ソフトのおすすめ5選を紹介します。

給与計算ソフトの選び方を参考に、自社に合うツールを選択してくださいね。

マネーフォワードクラウド給与：はじめて給与計算ソフトを導入する企業向け

主な機能	給与計算 Web給与明細 税・社会保険の自動計算 など
料金	料金形態は基本料金＋従量課金＋オプション料金で決定 【小規模事業者向け】 月額：2.980円〜 【中小企業向け】 月額：4,980円〜 【中堅〜上場企業向け】 要問い合わせ
運営会社	株式会社マネーフォワード

総評コメント

株式会社マネーフォワードが提供する「マネーフォワードクラウド給与」は、勤怠集計データ・自動計算・Web明細発行ができる給与計算ソフトです。

「給与計算をもっと簡単に」をコンセプトに作られており、連携している外部サービスが豊富で利用中のシステムとの連携で業務を効率化できます。

マネーフォワードクラウド給与では、給与計算対象者の自動判定・各種保険料や所得税などが自動計算でき、前月比較機能で確認も簡単にできます。

また、クラウドで給与明細の確認ができるため、ペーパーレス化やリモートワークにも最適です。

マネーフォワード クラウド給与は、業務に合わせて豊富な連携サービスがあるので、はじめて給与計算ソフトを利用する企業にもおすすめです。

freee人事労務：導入サポートを充実させたい企業向け

主な機能	給与計算 Web給与明細 勤怠情報管理　など
料金	初期費用：0円 月額：2,178円〜
運営会社	freee株式会社

総評コメント

freee株式会社が提供する「freee人事労務」は、複雑な労務事務を一つにまとめて、ミス・作業時間を削減してくれる給与計算ツールです。

クラウド人事労務シェアでNo.1の実績もあり、充実した導入サポートが用意されています。

freee人事労務は、勤怠管理・給与計算・給与計算などの労務業務を一気通貫で管理できます。

ツールを利用することで、手作業がなくなるため、ヒューマンエラーが軽減できることもポイントです。

勤怠情報から給与明細まで、すべてをペーパーレス化できるので紙をゼロにし、コストカットにも貢献します。

freee人事労務では、充実した導入サポートが用意されているので、正しいやり方を支援してくれます。

ITツールに不慣れな企業は、徹底した導入サポートがあるfreee人事労務がおすすめです。

ジョブカン給与計算：ジョブカンシリーズを利用している企業向け

主な機能	給与計算 保険料の自動計算 ジョブカンシリーズとの連携　など
料金	初期費用：0円 無料プラン：月額0円〜 有料プラン：月額440円〜
運営会社	株式会社Donuts

総評コメント

「ジョブカン給与計算」は、給与計算業務を自動化できるツールです。

累計20万社以上の導入実績と、ITトレンド年間ランキング2022でNo.1を獲得しています。

ジョブカン給与計算は、勤怠情報・従業員情報・事業所情報など、給与計算に必要な情報をジョブカンシリーズから簡単に取り込めるのが特徴です。

また、ジョブカンシリーズを利用している方は、特別料金で利用できる点もポイント。

ジョブカンシリーズを利用中の方はもちろんのこと、導入実績豊富な給与計算ツールを探している企業におすすめです。

給与奉行クラウド：給与業務をデジタル化したい企業向け

主な機能	給与計算 明細書配布 マイナンバー管理　など
料金	基本システム構成＋ライセンス数・利用年数により利用金額が変動 【iEシステム】 初期費用：0円 月額：5,500円（年間66,000円） 【iAシステム】 初期費用：50,000円 月額：9,000円（年間108,000円） 【iBシステム】 初期費用：60,000円 月額：17,000円（年間204,000円）
運営会社	株式会社オービックビジネスコンサルタント

総評コメント

株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供している「給与奉行クラウド」は、正しく効率的な給与計算とペーパーレス化を実現する給与計算システムです。

給与計算から社会保険・年末調整までの給与業務をデジタル化し、業務時間の大幅な削減に期待できます。

給与奉行クラウドでは、企業ごとに異なる給与体系や複雑な手当に対応しており、精度の高い自動計算を実現可能です。

建設業の給与体系は複雑で計算が難しいことから、さまざまな手当や異なる給与体系に対応しているのが嬉しいポイント。

給与奉行クラウドでは、「専門家ライセンス」を1ライセンス無償で付属しています。

顧問の社会保険労務士や税理士などに提供することで、専門家が給与データを参照したり、直接処理を代行したりできます。

ジンジャー給与：コストを抑えたい企業向け

主な機能	給与計算 Web給与明細 システム連携　など
料金	初期費用：利用者数により変動 月額：300円〜
運営会社	jinjer株式会社

総評コメント

「ジンジャー給与」は、「給与計算の自動化で業務をもっとラクに」をコンセプトに作られた給与計算ソフトです。

ジンジャー給与では、給与体系ごとに項目名や計算式の設定ができため、従業員ごとに給与計算する手間を削減できます。

従業員の勤怠・人事情報を用いて計算式を設定することで、各種手当の自動計算が可能です。

ジンジャーシリーズは、「給与計算」「人事管理」「勤怠管理」「経費精算」「雇用契約」の5つが用意されており、企業に不足しているシステムを組み合わせることができます。

組み合わせることで社内で散らばっていた人事情報を一つに集約できるため、業務効率化ができるでしょう。

コストを抑えながら、さまざまなシステムとの連携を考えている企業におすすめです。

まとめ

建設業特有の複雑な給与計算を円滑に進めてくれる、建設業向け給与計算ソフトについて詳しく解説しました。

建設業は、他業種と比べると給与体系が複雑なケースが多い傾向です。

そのため、複雑な給与計算にも対応してくれる建設業務向けの給与計算ソフトを選ぶことが大切です。

今回紹介したおすすめソフト5選を参考に、自社に合う最適なツールを導入し、業務効率化を測ってみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい

建設業向け会計ソフトおすすめ【5選】会計ソフトの選び方から導入後に改善される業務内容までを解説 建設業従事者にとって会計ソフトを導入するときに気を付けなければならないポイントをご存じでしょうか。 本記事では、通常の会計ソフトと建設業従事者が使いやすい会計...