建設業向け会計ソフトおすすめ【5選】会計ソフトの選び方から導入後に改善される業務内容までを解説

建設業従事者にとって会計ソフトを導入するときに気を付けなければならないポイントをご存じでしょうか。

本記事では、通常の会計ソフトと建設業従事者が使いやすい会計ソフトには差異があることを具体的なポイントを含めて解説します。

更に本記事では実際に建設業に向いている会計ソフトも紹介しています。

本記事を理解してぜひ建設業に特化した会計ソフトを活用してください。

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目次

建設業向け会計ソフトおすすめ【5選】

はじめに、建設業に向いている会計ソフトを5個紹介します。

freee 人事労務(建設業界向け)

freee 人事労務のおすすめポイント

  • 一気通貫管理で大幅効率化
  • 法改正にも自動対応
  • 人事台帳の自動作成
主な機能スケジュール管理機能
勤怠打刻機能
GPS機能
ワークフロー機能
残業・休暇管理機能
料金スタンダードプラン:800円/月 (1名ごと)

ミニマムプラン:400円/月 (1名ごと)

スタータープラン: 600円/月 (1名ごと)

アドバンスプラン :1,100円/月 (1名ごと)
※全プランとも5名から利用可能

総評コメント

freee 人事労務(建設業界向け)では、日々の打刻、有給休暇管理、残業の申請承認などを幅広くカバーするクラウド型の管理システムです。

多彩な打刻方法を提供しており、ICカードや生体情報、PC・スマホなどで出退勤を記録することができます。

またfreeeの従業員マスタなら、年末調整、給与計算、入退社など人事労務業務を包括的に効率化することができる拡張性が特徴です。

これにより、正しい労働時間を客観的に把握し、長時間労働の是正といった働き方改革への対応や正確な給与計算を実現します。

さらに、タイムカード、残業届などの紙から卒業し、リモートワークなど様々な働き方を推進することもできます。

さらに、はじめてのシステム化で不安を抱える方のために、設定の支援や運用に入ってからの充実したサポート体制を構築しています。

弥生会計

弥生会計のおすすめポイント

  • 簡単で安心、頼れる売り上げ実績No.1の会計ソフト
  • 取引データを自動取込・自動仕訳が可能
  • 税理士と連携がスムーズ
主な機能見積作成は最大7階層に対応
工事登録は見積から内訳まで連動
予算は明細単位で、発注書は工種一式や現場一式も可能
業者請求(仕入)処理は業者毎/工事毎で入力可能
給与金額÷作業合計時間で社員別の時間単価を自動計算
料金工事原価Pro[オンプレミス版]
スタンドアロン 300,000円
年間保守サービス 30,000円

工事原価Pro[オンプレミス版]
2クライアント 500,000円
年間保守サービス 50,000円

工事原価Pro[クラウド版]
1ユーザー(1CAL)
1年利用パック120,000円
5年利用パック570,000円

工事原価Pro[クラウド版]
2ユーザー(2CAL)
1年利用パック240,000円
5年利用パック1,140,000円

総評コメント

建設業と工事業の原価管理に特化した、在庫管理もできる原価管理ソフトです。

受注・発注・仕入・支払査定・支払通知・支払管理、そして入金管理まで連動できますので、業務を一挙に効率化する事が可能です。

見積と実行予算の設定は最大で7階層あり、工事台帳はもちろん、積算データの取込みや工事一式請求、出来高請求、支払査定、支払/入金消込など、幅広く対応しています。

シンプルで使い勝手のよい老舗の会計ソフトであり、AIによる自動仕訳や取引データの自動取り込みなどの機能で入力の手間が省ける点、 サポートも充実していることから会計初心者から使える万人向けの製品です。

PCA建設業会計

PCA建設業会計のおすすめポイント

  • 建設業に向けた充実の会計機能
  • 柔軟な連携対応
  • 安心のサポート&セキュリティ
主な機能電子帳簿ソフト法的要件認証を導入
複数工事をまとめて完成振替
兼業事業売上原価報告書の出力に対応
振込データ、支払仕訳の作成機能を搭載
未成/完成振替、共通費配賦を自動化
料金初期費用(税込)0円
月額利用料 ソフト利用ライセンス:7,920円 (税込)
サーバー利用ライセンス(Type2) :25,080円 (税込)
月額費用合計:33,000円 (税込)

総評コメント

PCA建設業会計は、原価台帳・収支管理表等工事を軸にした豊富な帳票や、自由に出力項目定義できる帳票作成機能等、建設業様が必要とする機能を搭載したクラウド会計ソフトです。

電子帳簿認可も得ているためソフトウェアサービスを導入・検討している企業は法的要件をチェックする必要がなくなり、電子帳簿保存法対応に係る業務負担を軽減できます。

特徴として、請求書や領収書などのPDFや、Excelファイルで作成したCSVデータから、仕訳の元となるデータをカンタンも取り込無ことが可能で、取り込みデータから過去に登録した仕訳を自動検索・自動セットしてくれるため、仕訳データの登録作業が大幅に効率化することができます。

さらに、様々な絞込条件で、工事を一括抽出でき、選択した複数工事の未成/完成振替仕訳を一括で計上できます。

一括処理した完成振替仕訳はその場で印刷も可能、ダブルチェックや振替漏れなどのチェック用途に利用可能です。

AnyONE(エニワン)

AnyONEのおすすめポイント

  • 導入社数は3300社を突破
  • 継続率99.4%
  • 機能を随時アップデート。自社用カスタマイズも可能
主な機能見積作成業務
営業進捗管理業務
原価発注管理業務
請求管理業務
入金管理業務
料金月額料金:要問い合わせ
無料体験:有
【オプション料金】
オンライン追加講習費:1回につき約2時間:5万円/回
訪問追加講習費:1回につき約5時間、交通費などは応相談
オンライン打ち合わせ:2万円/1時間
各種帳票カスタマイズ:要相談
エクセル修正レクチャー:8千円/1時間
機能カスタマイズ::要相談

総評コメント

AnyOne(エニワン)は、組織の規模に左右されず利用できる点が大きなメリットになります。

もし大規模な現場において多人数で使う場合は、クラウドを活用してデータを共有することでパソコンだけでなく、スマホでも操作・閲覧・編集が可能になることで業務が大幅に効率化することを期待できます。

また、バラバラになりがちなデータの管理が簡単にできる、現場のすべての業務を見える化できるため仕事の効率が上がる、情報を一元管理することで業務改善につながるなどのメリットがあります。

評判・導入事例から見るメリットで多かったのが、現場情報を一元管理できることによる、業務改善です。

従来であれば、バラバラになるはずのデータをエニワンの利用で、1つのシステムで管理できます。

データを一元化することで、社内全体の見える化につながり、業務効率化や業務改善がしやすいという点が特徴的です。

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建設大臣NX

建設大臣NXのおすすめポイント

  • 建設業特有の処理機能と、豊富な帳票
  • 伝票入力と同時に財務諸表が完成
  • 支払・手形・掛管理可能な統合型ソフト
主な機能伝票入力の仕訳入力時、証憑の電子ファイルをリンク
出力用紙そのままの画面で元帳を表示、確認が可能
伝票の確認や、領収書などから直接起票した場合の整理・保存帳票として利用可能
定期的に発生する伝票を毎日・毎週・毎月・一回の4パターンで予約登録可能
料金無料期間:建設大臣無料体験会実施(参加費無料)
建設大臣NX 会計編:スタンドアロン 792,000円
建設大臣NX:スタンドアロン 1,056,000円
建設大臣NX Super:スタンドアロン 1,320,000円

総評コメント

建設大臣NXは、建設会計を徹底的に効率化したソフトであり中でも建設大臣NXにおいては、振替伝票を入力するだけで、工事台帳、工事一覧表などの工事関連帳票や、元帳、試算表等の経理帳票を自動作成できます。

具体的な特徴としては、通常の財務管理に加え、出面管理や共通費の自動配賦、経営事項審査や工事進行基準への対応、進捗管理など、納得の機能が満載です。

振替伝票そのままの、実務に即した効率的な入力画面のため直感的に操作でき、初心者にも操作しやすく、熟練者には高速・快適な操作性を提供するデザインが両立されています。

入力と同時にすべての財務諸表が完成させることができ、後は必要な資料をメニューから選ぶだけで帳票画面を表示できます。

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建設業向け会計ソフトの選び方

建設業向け会計ソフトの選び方

建設業において会計ソフトを選ぶときは他の業種と異なるため留意が必要です。

建設業における会計業務には、工業簿記を基本としている建設業会計という独自の会計基準が設けられているのです。

具体的に例えば、工事着工から完工まで長期にわたって会計できるようになっていること、各現場事務所が独立して一つの会社のような役割を担うため現場毎に原価管理が求められること、建設業専門の勘定科目を使うことなどが異なります。

例として、一般企業における売上高は「完成工事高」、売掛金は「完成工事未収入金」という名称で意味は同じでも使う科目が異なるのです。

上記より、建設業向けに会計ソフトを選ぶ時の注意するポイントを下記3点から解説します。

  • 勘定項目は利用可能か
  • 導入済みのシステムと連携できるかどうか
  • 操作性はどうか

勘定科目は利用可能か

上述の通り、建設業会計では専門的な勘定科目を使います。

一般的な会計ソフトでも下表のように勘定科目を設定することで使用は可能ですが、

新しく導入する場合は、建設業向けの会計ソフトを入れることをお勧めします。

【建設業】勘定項目【一般的】勘定科目備考
完成工事高売上高工事現場の完成・引き渡し時に得られる収益
完成工事原価売上原価材料費・労務費・外注費・経費の四つ
完成工事総利益売上総損益特になし
未成工事支出金売上総利益特になし
完成工事未収入金売掛金引き渡し済みで未入金の工事
未成工事受入金前受金引き渡し前に顧客から入金された場合
工事未払金買掛金進行中の工事における未払いの材料費

導入済みのシステムと連携できるかどうか

昨今では建設業のDX化が推進されており、既に労務管理などにおいて、システムを導入済みの場合はシステムの連携を確認する必要があります。

システムが連携していることで入力されたデータが自動的に反映されるため入力の手間が省けます。

また、手入力の時間を省けるだけでなく入力ミスを防ぎそれにかかる労力も大幅に減らすことができるため業務効率化の一助になります。

具体的には、業務管理システム、請求書発行システム、給与管理システムなどと連携ができると非常に大きな強みになります。

操作性はどうか

建設業においてDXが推進されてきてはおりますが、未だに新しいIT機器やシステム、DX化には不慣れな業界です。

導入前に無料お試し期間が設けられているものもあるため、導入を検討する際は試し導入を経てから実装を心がけましょう。

会計ソフトで変わる建設業の業務内容

会計ソフトで変わる建設業の業務内容

ここでは、会計ソフトを導入することで業務内容が変わることに焦点を当てて解説したいと思います。

具体的には、クレジットカードの自動記帳や消費税増税に伴う事務作業の2点において業務内容が変わります。

  • クレジットカードの自動記帳
  • 消費税増税に伴う事務作業

それぞれに関して詳しく解説します。

クレジットカードの自動記帳

クラウド型の会計ソフトは、ほとんどがクレジットカードデータの自動取得に対応しています。

インターネットバンキング利用のある銀行口座に対応させることで、自動的に仕分け登録を行うことができ、

手作業で行う作業の省力化・省人化が期待できます。

消費税増税に伴う事務作業

こちらもクラウド型の会計ソフトを使うことで消費税増税に対して柔軟に対応できます。

手作業でやっていると各仕分けを編集する必要がありますが、設定で変更できるため作業の省人化・省力化が期待できます。

まとめ

まとめ

建設業従事者が通常の会計ソフトではなく、建設業者向け会計ソフトを選ぶ理由を理解できたでしょうか?

勘定科目が異なるため、そもそも使いづらい理由に加えて、工事案件ごとに長期にわたって記録が必要なため1操作で複数の数値を変更できる建設業向けの会計ソフトが最適です。

本記事を通して建設業向け会計ソフトを理解して導入を検討してみてください。

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