手書きでスケッチや図面作成ができるアプリ「morpholio trace」を導入を検討している中で、下記のような疑問を持たれる企業が多いのではないでしょうか。
- morpholio traceではなにができるのか。
- morpholio traceではどんな機能があるのか。
- 口コミや評判はどうなのか
今回の記事では、morpholio traceの機能や料金、評判について詳しく解説します。
導入を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてください。
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morpholio traceとは
morpholio traceはiPad専用のアプリで、デザイナーや建築家向けのソフトウェアです。
「最高のアプリ」を受賞しており、スケッチの美しさとスピードにCADの正確性を組み合わせたものとなっています。
レイヤー(画層)を分けて図面作成できる点は他に似たアプリがありますが、尺度の設定が行えるのは、morpholio traceだけです。
画面の拡大、縮小を行っても、壁の厚さや線の長さは均一で表現されます。
図面の作成だけでなく、トレーシングペーパーの上で絵を描いているような感覚で使用でき、手軽に風景のスケッチも行えます。
運営元『Morpholio』について
Morpholioは2011年にニューヨークを拠点に活動していた4人の建築家によってつくられたクリエイティブスタジオです。
Morpholio Traceアプリの開発者は長谷川徹。
「建築家が便利に感じられるアプリがほしい」という強い想いから生まれたアプリです。
会社名 | Morpholio |
設立日 | 20011年 |
従業員数 | 社員2〜10名 |
業種 | ソフトウェア開発 |
経営形態 | 共同経営 |
HP | http://www.morpholioapps.com/ |
morpholio traceの機能・できること
「morpholio trace」はさまざまな図面作成に適した機能が多くあります。
その主な機能やできることには下記があります。
- デザイナー描画ツール
- カスタムステンシル
- Smart Fill
- AR Sketchwalk
- 3Dモデルにスケッチする
- インスタントスケール
- ARパースペクティブファインダー
- カスタムパレットメーカー
- キラーブラシ、鉛筆、ペン
- アップルペンシルパーフェクト
上記の図面作成やスケッチを快適にする機能が数多くあります。
数ある機能の中で、特徴的な機能を何点か簡単に紹介します。
デザイナー描画ツール
表示が美しいペン、レイヤ分け、スマートな定規など描画に適したさまざまなツールが搭載されています。
Smart Fill
描画中の範囲の面積を計算して塗りつぶしを行えます。
色塗りと面積計算が同時に行え非常に便利です。
インスタントスケール
こちらは任意の2つのポイントを使用し、インペリアル単位かメートル単位でスケール設定が行えます。
カスタムパレットメーカー
プロジェクトごとに細かな色の設定が行え、独自のカラーセットを生成できます。
キラーブラシ、鉛筆、ペン
線の太さや不透明度を調整できます。
作成したスケッチの細かな調整を行いプロのような描画を可能とします。
アップルペンシルパーフェクト
Apple Pencilを最大限に活用できるように最適化が行われています。
morpholio traceの費用・料金
Morpholio TraceはApple Pencil専用のトレースアプリでるため、iPad Pro以外のiPadシリーズでは利用できません。
利用料については、アプリは無料でダウンロード可能ですが、実際の機能を利用するためには、App内課金で月額480円または年間1,400円を支払う必要があります。
morpholio traceの評判・導入事例
実際にmorpholio traceを導入してる方の導入事例を紹介します。
素晴らしいアプリ、更に改善を
長年愛用させてもらっています。
更に使い勝手を良くして頂きたく、リクエストします。
・iCloudでデータを同期したい
・クイックにノートを起動させたい(モーションが少し多い)
・背景に10×10のグリッドを足してほしい
引用元:App Storeプレビュー
便利な機能をやめないで
おそらく5年ほど使っています。建築設計で使用。とても使いやすくて日々手放せない一番よく触れているソフトです。おそらく20人以上人に紹介して買ってくれています。
更新も頻繁にされており、ヴァージョンアップに向けて努力されているのは理解していますが、最近のヴァージョンアップは、必ずしも歓迎できるものではありません。
1. 定規使用時のフリーハンドドローイングの不可。
以前までは定規を画面上に出していても、定規から離れた画面上ではフリーに描けていたのですが、今の仕様では、全て直線に拘束されて、定規が画面上にある場合は、文字などが描けなくなってしまいました。
これは本当に使いづらい。前のようにフレキシブルに使えるのが、まるで実際の定規を使いながらスケッチをする感覚で、とても使いやすかったので残念です。
2. スケールのmm設定の廃止。
図面においては基本全てmm表記で書かれているものです。それなのに、スケールに設定時に今まであったmm設定がなくなりm(メーター)設定のみになってしまいました。これは図面やスケッチを支援するソフトとして全く理解できない仕様変更です。使いづらくて
仕方がない。すぐにもとの設定方法に戻していただきたい。
以上、ここ最近のヴァージョンアップに対するクレームです。
せっかく快適に使えていたものが使いづらくなってしまうのは、本当に残念です。対応を切に願います。
引用元:App Storeプレビュー
YouTubeで喧伝されているほどには・・・?
YouTube上には、建築設計者にとって必携のアプリとして紹介されてるムービーが結構ありますが、そのムービーの格好良さほどには使い勝手が良くないです。
便利なところは、取り込んだ下絵図面のスケール合わせが簡単にできること。ちなみに、Ipad上でスケールあわせをすると、紙の図面に三角スケールであたっても読み取れない細かい寸法が、かなり正確に読み取れます。リフォーム、リニューアルなどで、CADがない頃に描かれた手描き図面を下敷きにして設計する時には、かなり重宝します。それと、手描きの時と同じやり方で、定規を使って真っ直ぐな線を引けるのも便利です。
いけてないてんは、まず、画面が重い。勝手気ままに絵のむきを動かしていると、画面の動きが遅く、知らないうちに2本指、3本指を検知して、下絵と上のレイヤがずれたり、undoが何回も行われたりします。次に、色の発色が良くないし、色の調色、選択が面倒です。あと、消しゴムの消え方が好みではないです。筆圧を検知するらしく、すっきり消すのに何回も画面を擦る必要があります。(ここまで、リアリティを追記しなくてもよいのでは。)
引用元:App Storeプレビュー
線がきれいではない、ベクターデータでの描画モードも用意して欲しい
試しに使ってみたが、線がラスターデータできれいではないのが非常に残念。現在使っている他のアプリはベクターデータでスケッチでき仕上がりも綺麗である。色々な機能に魅力を感じて使ってみたが現状では乗り換えたり併用するほどでは無かった。ただ、ベクターデータが使える(私が気が付いてないだけ?)のであれば直ぐにでも使いたいと思える内容であると思う。
引用元:App Storeプレビュー
morpholio trace導入の流れ
morpholio trace導入の流れは、以下の手順で行います。
- App Storeにてダウンロード
- App内課金で利用料の支払いを
- 利用開始
まずはアプリダウンロードを行い、実際のについては利用料の支払いを行い、利用が可能となっていきます。
morpholio traceの総合評価
以下では、morpholio traceを導入している企業の声をもとにした、メリット・デメリットについて紹介します。
morpholio traceを導入するメリット
morpholio traceを導入するメリットは下記の通りです。
- 紙の作業に近い形で完成度の高いトレース作業が行える
- プロのようなスケッチが簡単に描ける
- 任意のスケールの作成が可能
完成度の高いトレースやプロのようなスケッチを、高い精度で作成できます。
パソコンで行われていたデジタルでのトレース作業をタブレットで手軽に、現地で行うことが可能です。
スケールが取りづらい風景などにも任意のスケールを設定することで、大きさなどをリアルな描画ができます。
便利な機能が多く搭載されていますので、使いこなし完成度の高いスケッチや図面の作成ができます。
morpholio traceのデメリット
morpholio traceは非常に便利な機能をもったアプリですが、メリットばかりでなくデメリットもあります。
- 保存ができないことがある
- iPad Pro以外のiPadシリーズでは利用できない
- 作業領域が狭い
多機能であり、プロのような描画が可能ですが、基本的な機能が上手く作動しないことがあるようですので、注意が必要です。
利用にあたってはデバイスが限られているため、導入には適応デバイスがない場合は、デバイス機器の購入も必要です。
まとめ
今回の記事では夢の建築描画ソフトウェアのmorpholio traceについて詳しく解説してきました。
morpholio traceはプロのようなスケッチ描画が可能なアプリです。
スケッチとCADのメリットを組み合わせたアプリで、建築家、ランドスケープアーキテクト、インテリアデザイナーに「ベストアプリ」を受賞しています。
さまざまな機能がある反面、基本的な機能が上手く作動しないこともあるため、メリットの部分だけでなく、デメリットの部分も理解しながら、上手く活用し、よりレベルの高い作品づくりに利用してください。