建設業において切迫した課題となっているのが、人手不足と長時間労働です。
2024年に建設業にも適用された「働き方改革関連法」への対応も確実なものとしなければなりません。
このような流れを受けて、より重要視されているのが勤怠管理です。
この勤怠管理を見える化し、適正化するのが出勤簿アプリです。
この記事では、まず出勤簿アプリを導入するメリットを解説します。
それから、無料で使えるエクセルテンプレートや、おすすめの出勤簿アプリを紹介します。
ぜひ最後までご覧いただき、自社に合った出勤簿アプリを選ぶ参考にしてください。
厳選した施工管理アプリをまとめました
工事写真管理/工程管理/電子黒板/作業日報/勤怠管理/原価管理etc…
数十社の中から、DX親方編集チームが厳選した施工管理アプリです
建設業こそ出勤簿アプリを導入すべき

建設業では、作業者が複数の現場で作業をしたり、直行直帰や緊急対応があったりと適切な出勤簿を作成するには難しいことが多いです。
直行直帰した場合、その日の勤務状況を日報などに残して後日申請するのが一般的です。
しかし、日報への記載を忘れて申告しなかった場合、勤務状況には反映されません。
複数の現場の移動や緊急対応による出勤についても、正確な出退勤の打刻や記録の集計は難しいです。
以上のようなケースで、非常に有効なツールとなるのが出勤簿アプリです。
出勤簿アプリがあればスマホやタブレットなどの端末を活用して、作業者によるリアルタイムでの出退勤の記録が可能になり、さらに集計は自動で完結してデータの共有も可能。
出勤簿アプリを導入することで、出退勤に関わるトラブルを大幅に軽減するのはもちろん、勤怠管理業務の効率化が実現します。
建設業が出勤簿アプリを導入するメリット・デメリット

建設業が出勤簿アプリを導入することで起こるメリットとデメリットについて解説します。
出勤簿アプリがあれば、直行直帰や現場の移動が基本となる職場でも、スマートフォンからの出退勤の打刻が可能です。
複数の作業者が出入りする現場では、共用のモバイル端末を設置することで、さらに管理しやすくなります。
このような作業者自身によるオンタイムでの打刻により、打刻漏れや、残業した・しないなどの時間外労働に関わるトラブルを解消 。
現場の管理者は、クラウドを活用する出勤簿アプリにより現場作業者の正確な出退勤情報を把握できるため、労務・シフト管理の効率化ができるようになります。
建設業向け出勤簿アプリの選び方

建設業向けの出勤簿アプリの選び方について、以下の3つのポイントから説明します。
- 機能の内容
- 使いやすさ
- 導入の費用と手間
機能の内容
建設業向けの出勤簿アプリを選ぶ際は、機能の内容をしっかり把握することが一番に求められます。
どのような機能があるか、自社の出退勤のルールに合っているか、すでに所持している端末は使えるかなどです。
その他としては、他のシステムとの連携やサポート体制の内容、オプションやカスタマイズについても調べておく必要があるでしょう。
使いやすさ
出勤簿アプリは、現場の作業者の方に日々使用されるものなので、使いやすさは重要です。
モバイル端末を使い慣れていない方にも、わかりやすい画面で理解しやすい構成であることが求められます。
操作性が良くないと正確な入力がされずに、せっかくの出勤簿アプリの機能を活用できません。
画面の表示に従うだけで完結し、漏れやミスを指摘してくれるような機能があれば使いやすいといえるでしょう。
導入の費用と時間
出勤簿アプリに限らず、新しいアプリの導入には費用と慣れるまでの時間が必要です。
初期費用、月額費用は予算の範囲内か、試用期間や無償サポートの有無などについて、事前にしっかり把握しなければなりません。
特に、自社がこれまで培ってきた業務上のルールや引続き利用したい既存のシステムによっては、オプションやカスタマイズも必要になるので注意が必要です。
機能の内容を精査して、かかる導入の費用と時間を吟味し、相対的なバランスとコスパを検討することが重要です。
【無料】建設業も使える出勤簿のエクセルテンプレート3選

建設業でも使えて無料でダウンロードできる出勤簿のエクセルテンプレートを3つ紹介します。
勤怠管理表001
出勤時間と退社時間を入力するだけで、出勤欠勤日数の計算と残業時間、深夜残業時間を自動計算できるエクセルテンプレートです。
設定さえすれば全部シートごと同じ条件になるので面倒なことがなく便利です。
公式HP:https://www.bizocean.jp/doc/detail/518138
出勤簿
出勤簿(出勤表・勤怠表・勤怠管理表・勤怠管理簿)のフォーマットです。
就業時間などを自動計算し、簡単なカレンダー機能も搭載しています。
また、会社の状況に応じて、基本就業時間や早出・残業時間、早朝・深夜業務の時間、休憩時間などの設定も可能です。
公式HP:https://template.k-solution.info/2006/09/01_excel_5.html
勤怠管理表シート
出勤、休日出勤、有給消化日数などの自動集計ができます。
勤務時間の総計や法定時間外残業、深夜労働時間の月集計、休日出勤時の労働時間も自動で集計されます。
月が替わっても、月初めの日を入力するだけで、日付や曜日も自動で設定されるので便利です。
公式HP:https://cattech-lab.net/tools/excel-kintai
【無料のエクセルテンプレートは機能が限定的】
上記で建設業でも使える無料のエクセルテンプレートを紹介しました。
しかし、エクセルでの管理は機能が限定的です。
一人親方としてやっている会社であれば大きな問題はないですが、社員を抱えている企業であれば有料の出勤簿アプリの活用を強く薦めます。
事項でおすすめの出勤簿アプリを紹介していますので、そちらも是非参考にしてみてください。
【建設業向け】出勤簿アプリおすすめ8選
建設業向けの出勤簿アプリから特におすすめのアプリを8つ紹介します。
機能面や料金面なども網羅的に解説しているので、是非この中から現場に導入する出勤簿アプリを選んでみてください。
サクミル

\【特別キャンペーン】2月28日まで利用人数無制限/
サクミルのおすすめポイント
- 業界最安水準の施工管理アプリ
- クラウド上で現場情報を共有可能
- 操作が簡単でPCに不慣れな方でも利用可能
打刻方法 | 日報機能 |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 4,000円/30人 |
無料トライアル | ○(2ヶ月間) |
対応端末 | iPhone、iPad、android、PC |
\【特別キャンペーン】2月28日まで人数無制限/
総評コメント
サクミルは業界最安水準の運用コストを誇るオールインワンの施工管理アプリです。
作業日報機能がスケジュールや案件情報と連動しているため、出勤簿アプリと同じように勤怠管理に利用が可能で、勤怠状況の見える化に大きく貢献します。
この他、施工管理に必要な顧客・案件管理から工程表機能、写真台帳作成、見積・請求管理、原価・粗利管理の機能を備えています。
初期費用0円、30アカウント300GBまで月額4,000円で利用出来、今なら2ヶ月間の無料トライアルもある為、この機会にサクミルを検討してみてはいかがでしょうか。
\【特別キャンペーン】2月28日まで人数無制限/
anymore

anymoreのおすすめポイント
- LINEから簡単に入退場管理が可能
- 入退場を共有出来漏れや変更にすぐ気付ける
- LINE上で現場情報の伝達と管理が可能
打刻方法 | 入退場(出面管理)機能 |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 要問い合わせ |
無料トライアル | 〇(1ヶ月間) |
対応端末 | iPhone、iPad、android、PC |
総評コメント
殆どの機能をLINEで完結出来る施工管理アプリがAnymoreです。
誰でも簡単に登録できる入退場(出面管理)管理機能を基本機能で備えており、誰がどの現場にいつ入場し退場したかが直ぐにわかります。
作業者の勤怠管理や現場情報の把握に役立ち、給与計算や工事の進捗状況の把握にも有効です。
出勤簿アプリとしてだけでなく、中小規模の建設会社向けのオールインワン施工管理アプリとして評価が高く、建設DXを検討している施工会社・住宅会社にもおすすめ出来ます。
現場ポケット

現場ポケットのおすすめポイント
- 現場管理に特化した機能を標準搭載
- 初期費用が無料で他社比較でもコストが安い
- 使いやすさ重視の施工管理アプリ
打刻方法 | 日報機能 |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 年間契約:11,880円 月額契約:13,200円 |
無料トライアル | ○(最大2ヶ月間) |
対応端末 | iPhone、iPad、android、PC |
総評コメント
現場ポケットは、現場管理に特化したシンプル設計の施工管理アプリです。
業界関係者からも評価が高く、契約更新率は95%を超えています。
勤怠管理機能も標準装備されており、作業開始/終了時間をトーク画面から簡単に入力出来るため「勤怠を可視化」出来るのが特徴。
現場管理の一環として勤怠状況を把握したい企業におすすめです。
ダンドリワーク

ダンドリワークのおすすめポイント
- 利用社数10万社、ユーザー数17万人
- 誰でも直感的に使い始められる画面デザイン
- 現場情報をユーザー指定で送受信できる
打刻方法 | ダンドリタイム(入退場管理) |
初期費用 | 200,000円~ |
月額費用 | 19,800円~ |
無料トライアル | デモ利用のみ |
対応端末 | iPhone、iPad、android、PC |
総評コメント
利用社数10万社、ユーザー数17万人を誇る業界最大手の施工管理アプリがダンドリワークです。
顧客管理や工事写真管理、工程表など施工管理に必要な機能はもちろんのこと、ダンドリタイムで入退場を管理することで、出勤簿アプリと同様に勤怠管理を効率化することができます。
作業者は現場に入退場した際、スマートフォンでWho、When、Whereの情報を記録します。
この情報はリアルタイムで共有され、把握・管理することが可能です。
現場は幅広い年代のさまざまな人で構成されているため、誰にでもわかりやすく簡単に使いこなせることを重視して作られてる点もおすすめです。
ジョブカン勤怠管理

ジョブカン勤怠管理のおすすめポイント
- クラウド勤怠管理としては業界No.1
- 出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理の組み合わせが可能
- 使える機能に制限はあるが無料プラン有り
打刻方法 | 共用PC、各従業員のPC、共用iPhone 各従業員の携帯電話・スマートフォン 共用のiPad 専用打刻機(3,500円~95,000円) |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 機能の単独利用は1人200円(1機能追加ごとに+100円) |
無料トライアル | 〇(30日間) |
対応端末 | PC、スマートフォン、タブレット |
総評コメント
PC、モバイル、ICカードなどの豊富な打刻方法から、職場環境や働き方に合わせてタイムレコーダーを選択でき、オプションですが高いカスタマイズ性もあります。
直感的な画面操作で簡単に出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理が行えて集計も可能です。
単独での利用はできませんが、各作業者の工数集計や出力・分析も行えます。
月毎の勤務状況を一覧で見ることができ、出退管理がオンラインで完結できる点が経費節減になると評価されています。
CLOUZA

CLOUZAのおすすめポイント
- 勤怠管理システムのトップベンダー、アマノが提供
- 直感的なインターフェースで誰でも簡単に使える
- 初期・基本料金無料で月額費用は1人200円
打刻方法 | Webタイムレコーダー アプリタイムレコーダー PC スマートフォン |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 打刻人数✖︎200円〜 |
無料トライアル | ○(30日間) |
対応端末 | PC、スマートフォン、タブレット、一部アマノタイムレコーダー |
総評コメント
操作性が良く、直行直帰や外出先からでも勤怠管理が可能で、初期費用が無料な点が高く評価されています。
マルチデバイス対応で勤務データの閲覧・集計が可能で、GPS機能による打刻場所の確認もできます。
年次有給休暇管理や申請承認ワークフローにも対応している優れものです。
サーバーのメンテナンスやデータのバックアップはすべてアマノで行うため専任担当者なしでも気軽に導入できます。
MINAGINE(ミナジン)

MINAGINEのおすすめポイント
- 年々厳しくなる法改正や複雑な就業制度も反映可能
- PCログデータ取得可能なのでテレワークも対応可能
- 初期設定作業を全て任せられて客観的打刻も実現
打刻方法 | 各社員が持っているデバイス(PC、スマホ、タブレット) Slack |
初期費用 | 100,000円 |
月額費用 | 30,000円〜 |
無料トライアル | × |
対応端末 | PC、スマートフォン、タブレット |
総評コメント
さまざまなデバイスが使えるタイムカード機能を持っていると同時に、打刻の申請(本人)と承認(上長)の時刻を別々に管理できるため、打刻の上書きや改ざんを防ぐことができます。
これが厚労省のガイドラインにもある客観的な打刻です。
また、直行・直帰申請、休日出勤・振替休日申請のような通常の勤務以外の申請も可能です。勤怠管理をいつでもどこでもできるようにしたい会社におすすめします。
KING OF TIME

KING OF TIMEのおすすめポイント
- 豊富な機能で独自の勤怠ルールにも対応
- 休暇管理、各種申請承認、給与連携の機能あり
- シンプルでわかりやすい画面構成で使いやすい
打刻方法 | PCパスワード機能 Myレコーダー クラウドタイムレコーダー モバイル(位置情報) アプリ(位置情報) PCログオン・ログオフ(Windows対応) |
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 1人300円 |
無料トライアル | ○(30日間) |
対応端末 | iPhone/iPad、Android、Windows(スマートフォン、タブレット)、3G/4Gケータイ |
総評コメント
PCとインターネット(VPN不要)のみで、簡単かつ高度な勤怠管理を安価で提供するというのがセールスポイントとなっています。
勤怠データがリアルタイムにプラウザ上で管理できます。
有力な給与計算ソフトとの連携がスマートに行えて、法改正により必要となったバージョンアップも無料です。
ソフトバンクのグループ会社SB C&S株式会社が提供する注目の出勤簿アプリです。
まとめ

建設業向けの出勤簿アプリについて、以下の内容で解説しました。
- 建設業が出勤簿アプリを導入すべき理由
- 建設業が出勤簿アプリを導入するメリット・デメリット
- 建設業向け出勤簿アプリの選び方
- 建設業も使える出勤簿の無料のエクセルテンプレート3選
- 【建設業向け】出勤簿アプリおすすめ8選
人手不足と長時間労働は、建設業にとって大きな課題であり、適切な勤怠管理が他業種以上に求められています。
しかし、他業種にはない直行直帰や緊急対応の多さが勤怠管理を難しくしていました。
これに対処するべくシステム化されたのが建設業向け出勤簿アプリであり、導入する会社が右肩上がりで増えています。出勤簿アプリは数多く流通しており、自社に合った製品が必ず見つかるはずです。
まずは、今回おすすめした出勤簿アプリの中で気になった製品をチェックし、資料請求して検討されてみることをおすすめします。