施工管理アプリの「LIXIL現場情報共有システム」を導入を検討している中で、下記のような疑問を持たれる企業が多いのではないでしょうか。
- LIXIL現場情報共有システムではなにができるのか。
- LIXIL現場情報共有システムではどんな機能があるのか。
- 口コミや評判はどうなのか
今回の記事では、LIXIL現場情報共有システムの機能や料金、評判について詳しく解説します。
導入を検討している企業の方は、ぜひ参考にしてください。
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LIXIL現場情報共有システムとは
LIXIL現場情報共有システムは、住宅設備や住宅建材メーカーとして業界最大手の企業「株式会社LIXIL」が提供する施工管理アプリです。
クラウドにてデータ管理を行うため、社内や業者間の情報共有を簡単に行え、現場管理の効率化がはかれます。
LIXIL現場情報共有システムでは、協力業者との間の情報共有だけでなく、工事中の施工写真などを施主様との共有も行えるため、顧客満足度向上につなげることができます。
運営元『株式会社 LIXIL』について
以下では、LIXIL現場情報共有システムを提供している株式会社 LIXILの企業情報を紹介しています。
会社名 | 株式会社 LIXIL |
取締役 代表執行役社長 兼CEO | 瀬戸 欣哉 |
本社所在地 | 〒141-0033 東京都品川区西品川一丁目1番1号大崎ガーデンタワー24F |
設立年月日 | 昭和24(1949年)年9月19日 |
従業員数 | 56,106人(連結従業員数)※2022年3月現在 |
資本金 | 68,530百万円 |
決算期 | 3月31日 |
発行済株式数 | 287,211,790株 |
HP | 株式会社LIXIL HP |
LIXIL現場情報共有システムの機能・できること
「LIXIL現場情報共有システム」はさまざまな管理に適したツールであり、その主な機能やできることには下記があります。
- 図面、工程表の共有化
- 写真での進捗、完了報告
- 協力業者別のスケジュール管理
- チャット機能
上記の4つの機能について詳しく解説します。
図面、工程表の共有化
各現場の工程表だけでなく、協力業者別に工程表を表示することも可能です。
その為、各協力業者の空いている時期などがわかり、今後の工事の予定を組む際の参考にもできます。
さらに現場毎に指定した協力業者だけに共有ができるため、セキュリティ面も安心です。
全ての協力業者が1つ図面や工程表を確認して工事を進めるため、違う図面を見ての施工ミスや工程間違いなどのミスを軽減させることにもつながります。
写真での進捗、完了報告
各協力業者が担当工事の進捗状況を写真で報告することで、施工管理者は現場に行かなくても、現場状況を把握することができます。
これにより現場の訪問回数も減り、業務の効率化が図れます。
さらに各現場の進捗の見える化も可能です。
具体的には、協力業者が完了写真をアップすることで、表示が半分青に変わります。
その後、監督が完了確認を行うことで表示が全て青に変わり工事完了の確認が行えるのです。
予定通りに進んでいない工事は赤く表示される為、全体を通して一目で工事の進捗がわかるようになっています。
協力業者別のスケジュール管理
協力業者別の工程表を表示することが可能なため、各協力業者の空いている時期などがわかり、今後の工事の予定を組む際の参考にできます。
工事時期が重なり過ぎては、協力業者の方の負担も増え施工に入れない場合も出てくるため、調整を行い無理なくスムーズな工程を組むために便利な機能です。
チャット機能
システム内のチャット機能を利用することで、現場で発生したトラブルや問題、確認事項などをリアルタイムで連絡することが可能です。
連絡ツールはさまざまなものがありますが、こちらのチャット機能を利用することで、どこの現場のことがすぐわかり、図面などの確認もシステム内にデータがあるためすぐに行えるので非常に便利です。
LIXIL現場情報共有システムの費用・料金
初期費用(税別) | 20万円 |
月額利用料(税別) | 月額:10,000円(新築100物件まで) 新築101物件以上は月額100円 ・物件・利用者数は制限なし ・リフォーム物件は件数無制限 |
※ B新築1物件あたりの容量上限:1GB/物件
※1社あたりの保存容量:50GB/社
関係者一人に一つIDが発行されるので、共有する人を細かく設定でき、誰がログインしているかがわかるため、セキュリティ面も安心です。
LIXIL現場情報共有システムの評判・導入事例
実際にLIXIL現場情報共有システムを導入している企業の導入事例を紹介します。
【昭和住宅株式会社】
楽にいつでも情報共有ができるので社員はもちろん、
業者さんも使いこなせました
Q.現場情報共有システムをご利用いただいたきっかけは?
「業者への図面配布については、他社データシステムを活用していたが、フォルダ作成やダウンロードの使い勝手が良くなりそうだと期待しました。」
Q.実際にシステムを使ってみていかがでしたか?
「それまでも、図面配布に他社システムを活用していましたが、現場毎のコード設定に手間がかかったり、業者の共有設定の細かな変更やロック設定は、管理会社でやってもらっていたが、現場情報共有システムは、工程ごとの業者共有設定が簡単にでき、作業時間が大幅に削減できました。」
「今までは、共有されていなかった図面は設計課に頼まないと入手できなかったが、図面の出力が簡単にできるようになった。」
「共有パターンを適用しているので、業者への見積依頼業務が早くなった。」
「現場の写真管理を事務所へ戻ってから行っていたが、モバイル環境で現場から直接共有できるようになった。」
「画像共有の活用により、ミスが減少した。」
「最新図面が業者と簡単に共有できるようになった。」
「図面変更後の業者連絡が楽になった。」
Q.システムを導入した後の業者様の反応はどうですか?
電気工事店様「変更の行違いが減少した。モバイル端末で確認がその場ですぐにできる。」
足場業者様「いつでも、図面がダウンロードでき、ダンドリしやすくなった。」
住設業者様「見積作成時に仕様書、図面等、問合せせず確認でき、便利になった。」
大工さん「現場下見の回数が減少した。」
建材店様「仕様書、図面の取得が楽、再確認の時間短縮になった。」
水道業者様「現場写真がアップされていると現地に行く手間が省ける。」
塗装業者様「電話、問合せが減り、時間帯を気にせず図面入手できる。」
時間を気にせずに図面入手できること、現場写真で現場状況を把握できることで問い合わせ、移動時間が減り、行違いによるミスも減ったとの声が多かったです。
Q.さらに便利に使っていただけるためには、どうすれば良いでしょうか?
「共有メールへの設計、工事担当者名の記載や物件コードの記載など、業者様さんから要望が上がっています。」
「コールサービスも活用していて、引渡後物件データをすべて移行していますが、追加のエクステリア工事がほぼ1年、2年のうちに発生します。その際の現場情報に関して、業者さんから過去の図面を閲覧できるようにして欲しいと要望をいただいています。」
引用元:LIXIL現場情報共有システム公式HP)
LIXIL現場情報共有システム導入の流れ
LIXIL現場情報共有システム導入の流れは、以下の手順で行います。
- HPより問合せ
- 登録担当決め
- マスター登録
- 社員研修
- 業者研修
- 物件登録
- 施主告知
- 利用開始
LIXIL現場情報共有システムは利用開始までの流れが多くあり、実際に利用するまでに約2ヵ月ほどかかるようです。
導入時には準備サポートとして、マスター入力や各種研修を訪問にてサポートを行っています。
さらに運用開始から6か月をサポート実施期間として設定しているため、安心して導入できます。
LIXIL現場情報共有システムの総合評価
以下では、LIXIL現場情報共有システムを導入している企業の声をもとにした、メリット・デメリットについて紹介します。
LIXIL現場情報共有システムを導入するメリット
LIXIL現場情報共有システムを導入するメリットは4つあります。
- 社内でも現場情報の共有ができる
- 顧客満足度の向上につながる
- コールサービスとの連動
- 利用者制限がなく導入サポートが充実
LIXIL現場情報共有システムは社内他部署間でも現場情報の共有ができるため、問い合わせに対して確認が減り、社内の業務効率化が行えます。
さらに、契約書や工事写真をお施主様とも共有できるため、言った言わないのトラブルを防ぎ、顧客満足度向上につながります。
LIXIL現場情報共有システムで蓄積されたデータは、コールサービス履歴登録され引渡し後の物件管理も容易に行うことができます。
利用者制限もなく導入サポートも充実しているため、安心して導入を進めていくことが可能です。
LIXIL現場情報共有システムのデメリット
LIXIL現場情報共有システムは非常に便利な機能をもったツールですが、メリットばかりでなくデメリットもあります。
- 初期費用が20万円必要
- 建築・リフォーム以外の会社には向かない
LIXIL現場情報共有システムは導入の際の初期費用が20万円必要であるため、個人での利用や小規模な会社の利用には向かないといえます。
さらに、建築・リフォーム会社向けに作られているツールであるため、大規模な工事を行う会社などには向かず、利用に適した会社は限定されるといえます。
まとめ
今回の記事では施工管理業務をサポートしてくれるクラウドサービスのLIXIL現場情報共有システムについて詳しく解説してきました。
LIXIL現場情報共有システムは建築資材メーカーの最大手「株式会社LIXIL」が提供しているため、施工管理業務の効率化やお施主様を意識した便利な機能が多く搭載されています。
その反面、建築・リフォーム会社以外の会社には向かないツールとなっている部分も存在します。
建築・リフォームをメインに行っている会社で、業務効率化や顧客満足度向上を行いたい会社の方には、おすすめな施工管理アプリと言えますので、ぜひ導入を検討されてはいかがでしょうか。