【建設業向け】工事原価管理システムおすすめ10選 | 導入の必要性から選び方までを解説

建設業における原価管理は、資材や仕入れにかかった材料費や協力業者へ支払う外注費など、発生する費用に不足や無駄がないかを検討することです。

原価に関する情報を「見える化」することで、経費削減や利益の増加などにつながります。

建設業は一般的な会計制度とは異なり、独自の会計制度を採用していることが特徴です。

そのため、「売上の計上タイミングが難しい」「勘定項目が難解」など、原価管理業務は複雑と言われています。

複雑な原価管理を簡単にしてくれるのが、建設業向け工事原価管理システムです。

原価管理システムの導入で次のメリットを得られます。

  • 複雑な計算を簡単かつ正確に実施
  • 帳票の表示や出力をワンクリックで可能
  • 外部ツールとの連携で一元管理が可能

この記事では、建設業向け建設業向け工事原価管理システムの選び方から、おすすめの製品10選を紹介しています。

すでに製品を導入している方も、これから導入する方もわかりやすい記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

建設業向け工事原価管理システムの選び方

建設業向け工事原価管理システムの選び方

建設業のDX化推進により、さまざまな工事原価管理システムが登場しています。

建設業向け工事原価管理システムを選ぶポイントは、次の通りです。

  • 提携形態で選ぶ
  • 導入目的から製品を選ぶ
  • 操作性から選ぶ

上記のポイントを参考に、建設業向け工事原価管理システムを選択してください。

提携形態で選ぶ

建設業向け工事原価管理システムには、クラウド型とオンプレミス型の提携形態があります。

クラウド型とオンプレミス型のメリット・デメリットは、次の通り。

メリットデメリット
クラウド型導入コストを抑えられる
すぐに利用を開始できる
カスタマイズ性に乏しい
サービスのセキュリティ面に依存する
オンプレミス型カスタマイズが自由
自社専用のシステム構築
セキュリティ面に強い
導入コストがかかる
運用開始まで時間がかかる

それぞれの提携形態により、メリット・デメリットがあるので、上記の表を参考に適切な製品を選択しましょう。

導入目的から製品を選ぶ

工事原価管理システムにより、一部の機能を利用できる製品や一元管理できる製品があります。

導入する目的や解決したい業務内容で製品を選ぶことが大切です。

また、一部の機能を利用する場合と一元管理する場合では、導入コストも変動してきます。

そのため、導入目的を明確にしておき、予算と合わせて製品を比較すると製品選びがスムーズに進むでしょう。

操作性で選ぶ

工事原価管理システムは、管理側と経理側の双方が利用することを考える必要があります。

システムを導入する利用者が使いやすくない場合、業務効率が落ちてしまい求めている結果を得られないでしょう。

ITツールに不慣れな方でも操作できる、使い勝手のよい工事原価管理システムを選ぶことが大切です。

建設業向け工事原価管理システムおすすめ【10選】

建設業向け工事原価管理システムのおすすめ10選を紹介します。

工事原価管理システムの選び方で紹介したポイントを踏まえて、参考にしてくださいね。

経営格差工事クラウド:中小企業・小規模事業者向けに開発

出典:経営格差クラウド公式サイト

経営格差工事クラウドのおすすめポイント

  • 必要な機能のみを厳選したシンプル設計
  • 月額11,000円〜とリーズナブル
  • 初期設定・訪問指導付でフォロー体制も充実
主な機能請求管理
見積管理
受注管理
予算管理
売掛管理 など
料金【ライトプラン
月額費用:11,000円(税込)
初期費用:132,000円(税込)
ベーシックプラン】
月額費用:19,800円(税込)
初期費用:187,000円(税込)
【プロフェッショナルプラン】

月額費用:29,700円(税込)
初期費用:253,000円(税込)
日報】
月額費用:14,300円(税込)
初期費用:154,000円(税込)
導入形態クラウド型
運営会社アクティブシステム株式会社

総評コメント

『使える』にこだわった原価管理システムが「経営格差クラウド」です。

中小企業や小規模事業原価管理システム向けに開発されており、必要な機能のみを厳選したシンプル設計で、PCに慣れていない社員も直感的に使えるのが特徴です。

初期設定・訪問指導付で、導入後からすぐに利用できアフターフォローも充実。

土曜日にも電話・メール・訪問・Zoomで対応が可能な為、建設業の方には特にありがたいですよね。

月額費用も11,000円〜とランニングコストが安い為、初めて原価管理システムの導入を検討している企業にもおすすめです。

サクミル:業界最安水準の施工管理アプリ

サクミルのおすすめポイント

  • 原価・粗利管理まで完備した施工管理アプリ
  • 月額費用4,000円は業界最安水準
  • 50代以上を想定したシンプル設計
主な機能請求管理
見積管理
原価管理
粗利管理 など
料金初期費用:0円
月額費用:4,000円
※2ヶ月間の無料トライアルあり
導入形態クラウド型
運営会社株式会社プレックス

総評コメント

すごいベンチャー100にも選出されたオールインワンの施工管理アプリが「サクミル」です。

サクミルには、標準機能として原価・粗利の実行予算の管理機能が完備されています。

合計金額のみならず材料費・労務費・外注費・諸経費の分類ごとに集計も可能。

日報で入力した原価情報が案件に紐付く為、原価分類・種類ごとの自動集計も出来ます。

またサクミルは初期費用0円、月額費用4,000円で利用出来この価格帯は業界でも最安水準です。

今なら2ヶ月間の無料トライアルもある為、是非下記公式HPを確認してみてください。

どっと原価3:複数の機能を利用したい企業向け

どっと原価3-複数の機能を利用したい企業向け
出典:どっと原価3公式サイト

どっと原価3のおすすめポイント

  • 工事部門から経理部、経営者まで幅広い層に対応
  • 自社で必要な仕様にカスタマイズ可能
  • 建設業のニーズに特化した機能を随時更新
主な機能原価管理
見積作成
仕入伝票入力
売上・入金伝票入力 など
料金【ライト】
月額:14,300円
1年利用料:171,600円
5年利用料:815,100円
【スタンダード】
月額:25,300円
1年利用料:303,600円
5年利用料:1,442,100円
【支払管理オプション】
月額:6,050円
1年利用料:72,600円
5年利用料:219.450円
導入形態クラウド型
運営会社株式会社建設ドットウェブ

総評コメント

「どっと原価3」は、小・中規模向けに構成されたクラウド型の原価管理システムです。

使いやすさと豊富なオプションがあるので、業務の合理化と経営の効率化を両立し、ゆとりある企業づくりを支援してくれます。

どっと原価3は、サーバーレスのため管理コストを大幅に削減できます。

基本システムやウイルス・セキュリティ管理など、専門的でわずらわしい作業はすべてどっと原価3が担ってくれるのもポイントです。

また、どっと原価にはシリーズとなる製品が多数用意されています。

企業規模や機能に合わせた製品が豊富に用意されているのが魅力です。

レッツ原価管理Go2:わかりやすい見た目と操作性を重視している方向け

レッツ原価管理Go2-わかりやすい見た目と操作性を重視している方向け
出典:レッツ原価管理Go2公式サイト

レッツ原価管理Go2のおすすめポイント

  • 導入社数5,000社以上の実績あり
  • シンプルで入力しやすいインターフェース
  • 複式簿記を使わない入力方式を採用
主な機能原価管理
予算実績管理
支払管理
入金管理 など
料金【スタンドアロン版】
製品価格:660,000円
年間保守:1年33,000円〜
【ネットワーク版】
製品価格:1,100,000円(2クライアント)
〜 年間保守:55,000円
導入形態クラウド型/オンプレミス型
運営会社株式会社レッツ

総評コメント

「レッツ原価管理Go2」は、仕事内容が異なる部門で違和感なく使える「わかりやすさ」が特徴の原価管理システムです。

シンプルで使いやすさを追求したメニュー画面は、ITツールに不慣れな方でも利用しやすい設計です。

レッツ原価管理Go2では、複式簿記を使わないため会計知識がない方でも入力できます。

なお、入力したデータは財務会計ソフトへ連動できます。

シンプルな入力方式とわかりやすい操作性を求めている方におすすめのシステムです。

工事原価Pro:建築業・工事業に特化した製品を探している企業向け

工事原価Pro-建築業・工事業に特化した製品を探している企業向け
出典:工事原価Pro

工事原価Proのおすすめポイント

  • 3,000社以上が利用している低価格帯の原価管理システム
  • 7階層の見積に対応
  • 作業日報機能などの建設業に特化した機能を搭載
主な機能原価管理
見積作成
予算実績管理
入金管理 など
料金1ライセンスあたり:年間132,000円〜
導入形態クラウド型
運営会社株式会社アイ・ジェイ・エス

総評コメント

「工事原価Pro」は、建設業と工事業の原価管理に特化した、在庫管理もできる原価管理システムです。

受発注・仕入・支払管理や入金管理など、さまざまな機能と連動できるので業務を一挙に効率化できます。

なお、拠点と現場の両方で利用できる「工事原価Pro forクラウド」もあるため、利用するシーンで製品を選べるのは嬉しいポイントです。

また、弥生会計やPCAクラウド建設業会計と連携できるので、さらなる業務効率向上が期待できます。

本家シリーズ:必要な機能のみを選択したい企業向け

本家シリーズのおすすめポイント

  • 複数のパッケージから最適な製品を組み合わせられる
  • 使い慣れた帳票を自由に作成
  • インボイス制度に対応
主な機能原価管理
受注処理
予算作成
出来高管理 など
料金ヒアリング後に料金が決定します。
気になる方は公式ページからお問い合わせください。
導入形態オンプレミス型
運営会社株式会社アイキューブ

総評コメント

「本家シリーズ」は、建設業の声をもとにシステム化されたパッケージ型の原価管理システムです。

「現場の今、お金の今がわかる」をコンセプトにしており、建設業の利益をあげるための機能が搭載されています。

本家シリーズは、原価・出面・入金支払などが用意されており、業態に応じた組み合わせができるので企業に最適な原価管理が可能です。

トータルパッケージではないので、必要な機能のみを選択できるのは嬉しいポイント。

また、本家シリーズと組み合わせて利用できるオプションが豊富に用意されているので、企業課題を解決しやすい工夫がなされています。

SMILE V 2nd Edition コストマネージャー:トータルサポートシステムを探している企業向け

SMILE V 2nd Edition コストマネージャー-トータルサポートシステムを探している企業向け
出典:SMILE V 2nd Edition公式サイト

SMILE V 2nd Edition コストマネージャーのおすすめポイント

  • 豊富な原価分析資料機能搭載
  • 発注業務から原価入力までを効率化
  • 請求・支払業務をサポートできる
主な機能原価管理
発注管理
予算管理
入金管理 など
料金公式ページよりお問い合わせください。
導入形態オンプレミス型
運営会社株式会社大塚商会

総評コメント

「SMILE V 2nd Edition コストマネージャー」は、発注・予算・支払・請求、原価管理までをトータルサポートする原価管理システムです。

予算の進捗をリアルタイムで確認できるため、現場状況を把握し効率的な対応ができます。

工事担当者は、注文書発行から原価入力までが簡単に実行でき、さまざまな原価諸表がすぐに閲覧できるので、工事の問題点を把握できます。

経理担当者も請求書の発行や入金処理、支払処理まで円滑に行うことが可能です。

SMILE V 2nd Edition コストマネージャーでは、詳細な分析を可能にする実行予算入力や、建設業特有の作業日報や出来高管理などの業務もサポートできます。

建設原価ビルダー5:機能や操作性を重視したい企業向け

建設原価ビルダー5-機能や操作性を重視したい企業向け
出典:建設原価ビルダー5

建設原価ビルダー5のおすすめポイント

  • インボイス制度に対応
  • 電子記録債権に対応
  • 利用しやすい入力画面
主な機能原価管理
出面管理
支払管理
入金管理 など
料金買い切り版:132,000円
導入形態オンプレミス型
運営会社コベック株式会社

総評コメント

「建設原価ビルダー5」は、業務フローに沿った簡単なデータ入力だけで、コスト管理に役立つ多彩な帳票を簡単に作成できる原価管理システムです。

2023年10月6日に発売されており、「インボイス制度」や手形に代わる電子記録債権「でんさい入力への対応」など、時代のニーズに応えた機能を搭載しています。

建設原価ビルダー5は、経営者・現場・経理担当の3つの視点から、コスト削減による利益確保はもちろんのこと、会社全体の経営分析が可能です。

業務フローに沿ったメニュー構成は、機能を集約した「簡単メニュー画面」とすべての機能を活用できる「高機能メニュー画面」があり、ワンタッチで切替可能です。

使いやすさ、コストパフォーマンスを重視したい企業向けのシステムです。

C2+EXECUTE:会計システムと連携できる機能を探している企業向け

C2+EXECUTEのおすすめポイント

  • 建設業の会社が開発したシステム
  • 工事情報を詳細まで管理
  • 月次決算業務の早期化する機能を搭載
主な機能原価管理
発注管理
予算管理
案件管理など
料金公式ページよりお問い合わせください。
導入形態オンプレミス型
運営会社NDIソリューションズ株式会社

総評コメント

「C2+EXECUTE」は、150社以上の建設業向け基幹システム構築の実績を活かした原価管理システムです。

工種別原価管理や要素別原価管理に対応し、工事の収支状況をさまざまな角度からリアルタイムに把握できます。

C2+EXECUTEは、財務会計システムである「勘定奉行V ERPシリーズ」と完全連携できるのも特徴です。

データの二重入力やCSV連携など非効率な運用を全廃し、双方向のシームレスな連携ができます。

C2+EXECUTEは、標準パッケージのみで利用できますが、業務に必要なオプションを選択することで、さまざまな企業に対応可能です。

使える建設原価:中小企業向け

使える建設原価-中小企業向け
出典:アサクラソフト公式サイト

使える建設原価-のおすすめポイント

  • 中小建設業向けのシステム
  • コスト管理から会計処理まで対応できる
  • 随時検索可能なシステムを搭載
主な機能原価管理
取引先管理
労務管理
請求管理 など
料金公式ページよりお問い合わせください。
導入形態オンプレミス型
運営会社アサクラソフト株式会社

総評コメント

アサクラソフト株式会社が提供する「使える建設原価」は、中小建設業向けの原価管理システムです。

仕入先・外注先からの請求書から入力したり、日報・納品書から入力したり、会社の状態に合わせて利用できるのが特徴です。

通常の操作は電卓を利用するようなわかりやすい入力画面を採用しています。

入力するだけで原価管理と仕入管理ができるのは嬉しいポイント。

アサクラソフト株式会社では、使える建設原価のほかに「建築見積」「建設請求」「建設財務」など、豊富なラインナップがあります。

企業にあったシステムを自由に選択できるので、初期投資を抑えることも可能です。

原価管理システムまとめ

システム名特徴
経営格差クラウド中小企業・小規模事業者向けに開発
サクミル業界最安水準のオールインワン施工管理アプリ
どっと原価3複数の機能を利用したい企業向け
レッツ原価管理Go2わかりやすい見た目と操作性を重視している方向け
工事原価Pro建築業・工事業に特化した製品を探している企業向け
本家シリーズ必要な機能のみを選択したい企業向け
SMILE V 2nd Edition コストマネージャートータルサポートシステムを探している企業向け
建設原価ビルダー5機能や操作性を重視したい企業向け
C2+EXECUTE会計システムと連携できる機能を探している企業向け
使える建設原価中小企業向け

まとめ

まとめ

建設業向け工事原価管理システムについて解説しました。

原価管理のみに対応している製品やトータルサポートしてくれる製品など、それぞれに特徴があります。

これから建設業務向け工事原価管理システムを選ぶ際は、「導入目的」「提携形態」「操作性」を軸に検討することがおすすめです。

建設業のDX化に伴い、さまざまな工事原価管理システムが開発されています。

製品の選択に迷っている企業は、おすすめ9選を参考に業務の効率化を進めてくださいね。

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