建設業向けERPシステムおすすめ【6選】機能・料金面で徹底比較|選び方から導入事例までを解説

建設業の管理業務を効率化するために、ITツールの導入は欠かせないアイテムです。

ただし、適当にITツールを導入してしまうと予想していた結果が得られない可能性もあります。

管理業務を一元管理できるシステムを探しているのなら「建設業向けERPシステム」がおすすめです。

この記事では、建設業向けERPシステムの概要と導入するメリット、選び方を詳しく解説しています。

また、導入の際に悩まないようおすすめのERPシステム6選もあわせて紹介しています。

ぜひ最後までご覧ください。

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目次

ERPシステムで基幹業務を一元管理

ERPシステムで基幹業務を一元管理

ERP(Enterprise Resource Planning)システムとは、企業の基幹業務を支援するために設計されたシステムのことです。

企業が保有する会計・人事・製造・販売・給与などの資源を一元管理できます。

建設業向けERPシステムは、「建設業会計」に対応しているのが特徴です。

建設業は、工事の着工から引き渡しまでに1年以上かかるため、一般的な会計制度とは異なり独自の制度を採用しています。

また、ERPとよく似たシステムに「基幹システム」があります。

一般的に基幹システムは、バックオフィス業務のサポートがメインで、業務ごとに独立して動くのが特徴です。

建設業向けERPの機能や詳細を下記の表でまとめたので、参考にしてください。

機能詳細
財務・会計会計管理、経費精算、決算処理、資産管理など
販売管理受発注、請求書、入金
人事給与管理人事管理、人材管理、給与計算など
在庫購買管理資材調達、在庫管理
生産管理原価管理、収支管理など

ERPシステムを導入するメリット

建設業向けERPシステムを導入するメリットは、次の通りです。

  • 業務効率の向上
  • 業務フローの最適化
  • 経営判断の正確さ・スピードの向上

ERPシステムの導入により、見積作成や請求書発行などの業務を自動化できるので、作業時間を大幅に削減できます。

多様な業務プロセスがある建設業だからこそ、業務効率の向上がメリットのひとつです。

また、業務フローを最適化するための機能が搭載されており、プロジェクト管理や材料管理などが円滑に進められます。

ERPシステムは、部門ごとに管理しているデータを1箇所で管理するため、経営に必要な情報をすぐにとりだすことが可能です。

企業情報を統合的に管理することで、経営者層は俯瞰的な視点で情報を精査でき、経営判断を正確かつスピーディーに行えます。

建設業向けERPシステムの選び方

建設業向けERPシステムの選び方

建設業向けERPシステムを導入するうえで、抑えておきたいポイントは次の3つです。

  • 自社に必要な機能があるか
  • 導入コストは適切か
  • 提携形態から選択する

ひとつずつ解説しているので、これから建設業向けERPシステムの導入を考えている方は参考にしてください。

自社に必要な機能があるか

建設業向けERPシステムには、それぞれに特徴があります。

そのため「自社に必要な機能は何か?」を明確にしておくことが大切です。

また、建設業向けか否かで対応できる業務が異なります。

建設業向けのシステムであることを確認したら、自社に必要な機能を搭載しているのかをチェックしましょう。

導入コストから選択する

建設業向けERPシステムは、初期費用や月額費用、オプション料金などが発生します。

また、オンプレミス型やクラウド型によっても、継続的にかかってくるコストが異なるので、予算と機能のバランスが取れる製品を選択しましょう。

オンプレミス型は、自社にシステムを構築するため、初期費用が高い傾向です。

一方、クラウド型は自社サーバーを持たないので、オンプレミス型よりも初期費用を抑えられます。

導入するコスト面からシステムを選ぶことも大切です。

提携形態から選択する

建設業向けERPシステムの提携形態は、「オンプレミス型」と「クラウド型」の2種類です。

両者の違いは次の通りです。

特徴
オンプレミス型自社でサーバーを管理・運用する
初期投資やメンテナンスコストが高い
高いセキュリティ性能
クラウド型クラウドでデータを管理・運用する
初期投資やメンテナンスコストが低い
セキュリティは利用するサービスに左右される

上記の通り、提携形態によりメリット・デメリットがあるので、最適な環境を整えられる製品がおすすめです。

建設業向けERPシステムおすすめ【6選】

建設業向けERPシステムおすすめ6選を紹介します。

PRPCES.S:カスタマイズ性能を重視している企業向け

PRPCES.S:のおすすめポイント

  • 建設業における基幹業務を網羅したシステム
  • 建設業経理士の資格所有者が導入から運用までサポート
  • 堅牢なセキュリティ管理機能搭載
主な機能原価・発注管理
財務・債務管理
給与・労賃管理
現場原価管理 など
料金ヒアリング後に見積を提示。
気になる方は公式ページからお問い合わせください。
導入形態クラウド型
運営会社株式会社内田洋行ITソリューションズ

総評コメント

「PRPCES.S」は、建設業特有の基幹業務を支えて業務効率化を実現してくれる建設業向けERPシステムです。

中小企業から大手企業、上場企業まで350社以上の豊富な導入実績があります。

PRPCES.Sは、さまざまな建設業向けシステムと連携できるので、全社業務をカバーできるトータルシステムが構築できます。

また、建設業経理士の資格所有者が多数在籍しているのも特徴です。

導入する際は、業務の流れや課題をヒアリングしたあとに改善策を提供してくれます。

そのため、企業によって料金が変動するので気になる方は公式ページよりお問い合わせください。

ガリバーシリーズ:サポート体制を重視したい企業向け

ガリバーシリーズのおすすめポイント

  • 建設業・工事業の基幹業務を網羅したサービス
  • 建設業・工事業を熟知した専門スタッフのサポート
  • スマートフォン・QRコードを利用した最新機能を搭載
主な機能原価管理
営業管理
工事管理
JV管理 など
料金ヒアリング後に見積を提示。
気になる方は公式ページからお問い合わせください。
導入形態オンプレミス型
運営会社あさかわシステムズ株式会社

総評コメント

あさかわシステムズ株式会社が提供している「ガリバーシリーズ」は、建設業のシステム部門が開発したERPシステムです。

建設業の業務フローに沿って案件発生から工事完成までに生じる業務を一元管理し、業務効率化を手助けしてくれます。

ガリバーシリーズは、一部の業務だけを活用することも可能です。

既存システムを導入しているケースでも、柔軟に連携できることがガリバーシリーズの特徴です。

また、最低年1回のバーションアップや法改正対応、災害やディスク障害等でソフトウェアが破損した場合には最新パッケージの無償提供など、充実したサポート内容もポイントです。

e2movE:既存システムと掛け合わせて利用したい企業向け

e2movEのおすすめポイント

  • 建設・建材業界で400社以上の導入実績あり
  • 建設業に特化したサブシステムをパッケージ化
  • 専門の担当者がヒアリングから運用支援までトータルサポート
主な機能原価管理
販売管理
建設会計
支払管理 など
料金ヒアリング後に見積を提示。
気になる方は公式ページからお問い合わせください。
導入形態オンプレミス型
運営会社三谷商事株式会社

総評コメント

「e2movE」は、全国の建設・工事・建材販売業界400社以上の導入実績をもとに作成されたERPシステムです。

「販売管理」「工事原価管理」「建設会計」を軸に「支払管理」「出面管理」などの各サブシステムをパッケージ化しています。

e2movEは、「工事」「販売」「支払」「会計」と構成が分かれているのが特徴です。

そのため、自社に必要な機能を選定して導入することができます。

必要なシステムのみを選ぶので、一元管理するERPシステムと比べるとローコスト・短納期で運用をスタートできます。

建て役者:建築・リフォーム会社向け

建て役者のおすすめポイント

  • 商談からアフターサービスまで一元管理
  • 業務に合わせた柔軟なカスタマイズが可能
  • 建築業界に特化した一元管理システム
主な機能顧客管理
販売管理
工程管理
受注管理 など
料金【ライト】
初期費用:33,000円
月額:4,400円〜
【スタンダード】
初期費用:385,000円
月額:44,000円〜
【プレミアム】
初期費用:638,000円
月額:88,000円〜
導入形態オンプレミス型
運営会社株式会社システムサポート

総評コメント

「建て役者」は、建築業界向けのERPシステムです。

18年以上の販売実績と100社100通りの業務管理を実現してきた、豊富なカスタマイズが特徴です。

建て役者は、自社で設計した独自のカスタマイズにより、さまざまな企業の課題を解決してきました。

導入事例を見ると、「多元管理から一元管理になり業務が円滑になった」という声もあるほどです。

また、建て役者を活用するためのオプション機能も搭載されています。

どれも業務効率化が捗るオプションばかりなので、気になる方は公式ページからお問い合わせください。

EXPLANNER/C:さまざまな工事業種をまとめている企業向け

EXPLANNER/Cのおすすめポイント

  • さまざまな工事業種・業態で利用できるシステム
  • 独自のデータ圧縮技術により場所を選ばずにシステムを利用できる
  • 任意の会計システムとの連携が可能
主な機能原価管理
受注管理
注文管理
入金管理 など
料金ヒアリング後に料金が決定します。
気になる方は公式ページからお問い合わせください。
導入形態クラウド型
運営会社NECソリューションイノベータ株式会社

総評コメント

「EXPLANNER/C」は、40年以上にわたる実績とノウハウを凝縮した、建設業向けERPシステムです。

特徴は、さまざまな工事業種・業態が利用できることです。

また、建設業特有の会計業務や販売管理、保守事業など建設業関連の事業管理にも適しています。

EXPLANNER/Cは、ブラウザで画面操作ができるシステムなため、事務所や外出先からのモバイル環境でも、円滑に基幹業務システムを利用できます。

GLOVIA smart 建設:豊富な実績とノウハウを得たい企業向け

GLOVIA smart 建設のおすすめポイント

  • 40年以上の開発実績と蓄積されたノウハウが採用されている
  • 建設業専門のSEが課題解決を支援
  • ICTのライフサイクルを末長くサポート
主な機能工事管理
販売管理
契約管理
支払管理 など
料金公式ページよりお問い合わせください。
導入形態クラウド型
運営会社富士通株式会社

総評コメント

「GLOVIA smart 建設」は、建設業のワークスタイルを変革し、経営効率と収益力向上を実現してくれるERPシステムです。

1975年から40年以上にわたり、建設業向けのシステム開発・運用に携わってきた実績があります。

GLOVIA smart 建設では、数多くの構築・運用経験をつんだ建設業専門のSEが課題解決を支援してくれます。

企業経営におけるさまざまな経営情報を一元管理し、利益管理や内部統制を強化したい方におすすめのシステムです。

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建設業ERPシステムの導入事例

建設業ERPシステムの導入事例

実際に建設業向けERPシステムを導入している事例を紹介します。

利用者の声を参考にすることで、導入するイメージが明確になるでしょう。

黒須建設株式会社

「PROCES.S」を選んだ決め手は何でしたか?

ITSとの長年の信頼関係です。業務システムはそれなりの予算がかかりますし、信頼関係が築けていない業者のものを導入する気にはなれません。その点、ITSの担当者は気心が知れていて、親身になって対応してくれる。「この人を信じて導入しようよ」と、最初からPROCES.S一択でしたね。

PROCES.Sは汎用性が高く、柔軟にカスタマイズしてもらえる点も決め手になりました。当社は帳票に独自の仕様を定めているなど、細かい点でのシステムのカスタマイズが必要。そんな「わがまま」を聞いてくれる会社は、ITS以外にはないと思います。

引用元:PROCES.S公式HP

建設塗装工業

システム導入効果

  • 月の決算予想(損益集計)が可能となったことで、経営上必要な諸判断を早期に行えるようになった。
  • 財務会計データと原価管理基礎データが完全に一致するようになった為、実行予算管理の正確性が格段に向上した。
  • 本店と支店間の2重入力が無くなった為、事務作業の軽減が図られた。
  • 入金予定をタイムリーに集計できるようになった為、不要な短期借入をする必要が無くなり、支払利息料が軽減された。
引用元:ガリバーシリーズ公式HP

相羽建設株式会社

効 果

  • システム先行導入で、社内オペレーションも確立できた
  • 日々の数字をリアルタイムで確認できるようになった
  • 同じ情報を確認できるので、現場と事務方のやり取りがスムーズになった
引用元:建て役者公式HP

まとめ

まとめ

建設業に特化したERPシステムについて解説しました。

建設業向けERPシステムの特徴は、建設業会計に対応していることです。

また、システムを導入することにより「業務効率化」「業務フローの最適化」などのメリットがあります。

「自社に必要な機能」「導入コスト」「提携形態」を洗い出し、ぜひ導入を検討してみてくださいね。

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