工事写真の整理や写真台帳の作成は、多くの現場監督や施工管理担当者が時間を取られやすい業務です。
例えば、次のような悩みはないでしょうか。
- 写真が数千枚になり、工種や場所ごとの整理に時間がかかる
- 黒板情報と写真を一枚ずつ写真台帳へ貼り付けている
- 公共工事では電子納品にも対応する必要があり、提出前の確認に手間がかかる
こうした課題の解決策として検討されることが多いのが「蔵衛門」です。
一方で、「自社に合うのか」「他の工事写真アプリと比べてどうなのか」が分からず、導入を迷っている方もいるでしょう。
本記事では、機能・口コミ・導入事例・料金をもとに、蔵衛門がどんな会社に向いているのかを分かりやすく解説します。
- 工事写真の整理・写真台帳作成の工数を減らしたい現場監督・施工管理担当者
- 電子黒板や電子納品に対応できる工事写真管理ツールを探している方
- 蔵衛門が自社に合うか、他のツールと比較して検討したい方
工事写真アプリを比較したい方へ
工事写真・電子黒板・台帳作成などに対応の人気ツールの資料をまとめてDLいただけます。
特典:14製品の機能・料金を比較したExcel比較表付き(社内検討・提案にも活用可能)
まず結論:蔵衛門はどんな会社に向いている?
蔵衛門は「施工管理を丸ごと一元化するツール」ではなく、「工事写真・電子黒板・台帳作成という実務の負担を減らすツール」です。
この前提を踏まえて、まずは蔵衛門が向いている会社・向いていない会社を整理します。
蔵衛門が向いている会社
① 工事写真の仕分け・台帳作成に多くの工数がかかっている会社
写真台帳の作成に月5〜10時間以上を費やしていたり、提出前夜に残業が発生しているような会社では、蔵衛門の自動仕分け・台帳自動作成機能による効果を実感しやすい傾向にあります。
② 公共工事・役所提出があり、電子納品対応の精度が求められる会社
公共工事や役所への提出案件を扱っており、提出物の精度・フォーマット適合が求められる会社では、電子納品要領に準拠した出力機能がそのまま業務に直結します。国土交通省のNETIS最高評価(VE)を取得しているツールを使うことで、工事成績評定の加点や入札での有利さを得たいと考えている場合、メリットが大きいといえます。
③ 施工管理を丸ごと一元化するより、まず写真・台帳業務だけを効率化したい会社
多機能な施工管理システムを自社の規模には過剰だと感じている会社でも、写真・台帳業務というピンポイントな課題から無理なくデジタル化を始められます。人手不足で「黒板持ち+撮影」を一人で行う必要があるなど、現場の作業自体をシンプルにしたいニーズにも対応できます。
蔵衛門が向いていない・注意が必要な会社
① 工事写真の業務量がそもそも少なく、オーバースペックになりやすい会社
写真枚数が少なく、提出も年に数回程度の現場では、自動仕分けや台帳作成機能を導入するメリットを感じにくいことがあります。民間の小規模改修などでExcel等の既存の運用で十分に対応できている場合は、無理に切り替える必要はないかもしれません。
② 写真管理だけでなく、施工管理全般を一つのツールで一元化したい会社
蔵衛門は写真・台帳管理に特化したツールのため、工程管理・チャット・図面共有・原価管理まで含めて一つのツールでカバーしたい場合には、ANDPADのような多機能型のツールの方が目的に合う可能性があります。
③ 通信環境や利用体系の制約が導入のハードルになりうる会社
クラウド型のため、電波が届きにくい現場では運用に注意が必要です。また、ユーザー課金制のため、大人数で利用する場合は写真・台帳管理機能だけで費用対効果が合うか事前に確認しておく必要があります。
向いている会社の3つのうち2つ以上に当てはまるなら、まず無料トライアルで試してみる価値は十分にあります。逆に「向いていない会社」に複数当てはまる場合は、こちらで紹介する他製品も含めて比較してから判断するのがおすすめです。
蔵衛門とは?基本情報・できること
蔵衛門の基本情報
蔵衛門(くらえもん)は、株式会社ルクレが提供する、工事写真管理に特化した建設DXプラットフォームです。2014年に業界に先駆けて電子小黒板付きの専用タブレットを提供したのを皮切りに、2022年にはクラウド対応の「建設DXプラットフォーム」として生まれ変わりました。
導入企業数は約80,000社、利用ユーザー数は約830,000人にのぼり、25年近い運用実績を持つサービスとして、大手ゼネコンから中小の専門工事会社まで幅広い規模の会社で使われています。
蔵衛門の特徴


蔵衛門は「蔵衛門カメラ」「蔵衛門クラウド」「蔵衛門御用達」という3つのツールを組み合わせて使う設計になっており、それぞれの役割は次のように整理できます。
| ツール名 | 役割 | 主に対応する機能 |
|---|---|---|
| 蔵衛門カメラ(モバイルアプリ) | 現場での撮影 | 電子小黒板、リアルタイム共有 |
| 蔵衛門クラウド | 保存・共有 | AI自動仕分け、図面共有、現場トーク・ビデオトーク |
| 蔵衛門御用達など(PCソフト) | 台帳作成・出力 | 台帳自動生成、電子納品対応、報告管理 |
蔵衛門の特徴は、現場での撮影から事務所での整理・納品までを、上記の複数のツールを連携させて一つの業務フローとして完結できる点にあります。
現場では「蔵衛門カメラ」で電子黒板付きの写真を撮影し、その場で「蔵衛門クラウド」にアップロードします。事務所に戻ってからは、クラウドに集まった写真を「蔵衛門御用達」などのソフトが自動で仕分けし、台帳を作成、必要に応じて電子納品用のデータを出力します。
これまでは「現場で撮影 → 事務所に戻る → 写真を手作業で整理 → 台帳に貼り込む」という一連の作業に事務所への移動と手作業の時間がかかっていましたが、蔵衛門はこの流れをクラウド上でつなぎ、現場と事務所の往復や手作業の工程を減らすことを目指した設計になっています。
蔵衛門の機能・できること
① 工事写真管理・撮影機能


現場での撮影から共有までを、シンプルかつ確実に行うための機能です。
- 電子小黒板:物理的な黒板の代わりにスマホ・タブレット画面上で黒板を表示して撮影できる。黒板は自由に移動・拡縮でき、豆図の挿入やテンプレート利用も可能
- AIによる自動仕分け:電子小黒板に入力された工種・場所・施工状況などの情報をAIが判別し、写真を自動でフォルダ分け
- リアルタイム共有:現場で撮影した写真はクラウドへ自動同期され、事務所にいるスタッフも即座に確認・整理できる
- 信憑性の確保:J-COMSIA(施工管理ソフトウェア産業協会)の改ざん検知機能に対応し、写真の信頼性を担保
② 写真台帳・報告書作成機能


事務所での台帳作成・報告業務にかかる手間を減らすための機能です。
- 台帳の自動生成:クラウド上で自動仕分けされた写真をもとに、提出用の写真台帳を効率的に作成。並び替えやレイアウト編集もスムーズ
- 公共工事・電子納品対応:国土交通省のNETISで最高評価(VE)を獲得しており、各官公庁の基準に準拠した電子納品データの出力が可能
- 報告管理(ポスト):アンケート形式のフォームに入力するだけで、現場から各種報告書を作成・提出できる
③ 図面管理・情報共有機能


現場と事務所、協力会社との間の情報共有を一つにまとめるための機能です。
- 図面の閲覧・書き込み:最新の図面をクラウドで共有し、現場で高速表示。ペンや指で直接メモや指示を書き込むことも可能
- 現場トーク(チャット):メッセージだけでなく、工事写真や黒板、図面を直接送受信できる
- ビデオトーク:映像でリアルタイムに会話ができ、遠隔地からでも正確な作業指示を出せる
④ その他の施工管理機能
写真・情報共有以外にも、現場運営を支える機能が用意されています。
- 配筋検査の効率化:配筋検査に特化した機能(電子マーカーなど)により、撮影時間を大幅に短縮し、品質向上に寄与
- 工事管理・運用管理:複数案件を無制限に一元管理でき、メンバーごとの権限設定や利用状況の確認も可能
蔵衛門の評判・口コミ
導入を検討する際に気になるのが、実際に使っている人がどう感じているかです。
ここでは、App Storeの評価と公式の導入事例の異なる角度から、蔵衛門の評判を確認していきます。
App Storeの口コミ
現行アプリ「蔵衛門カメラ」のApp Store評価は4.0(221件・2026年7月現在)です。
実際のレビューを確認すると、以下のような傾向が見えてきました。
良い評価
アプリ内のお問い合わせからサポートに連絡したが、とても親切で丁寧に対応してくれた。連絡した当日に電話で返事をもらえて安心した。引き続き使ってみようと思う。
アプリ内の問い合わせからサポートに連絡したところ、当日中に電話で返事があり安心したというコメントです。操作面での不明点があっても、サポートに相談すれば当日中に解決を見込める体制が整っている点は、ITツールの導入に不安がある会社にとって安心材料になりそうです。
改善してほしい点
工種が沢山ある工事の場合、全工種の作業工程の黒板を全て取り込んで準備してから工事を開始するが、いざ写真を撮る時に数十ある工種の中からその日に使用する工種の黒板を選ぶのに時間がかかってしまう。工種にお気に入りを選択する機能でもあれば、その日に使用する工種フォルダにお気に入り入れてスムーズになるのではないか。
あと撮った後に黒板がどんどん増えていって、撮影が終わって既に使わない黒板を消さないと乱雑になってしまう状況があるのだが、黒板を消すとその黒板で既に撮った写真も消える仕様なのが危険である。黒板を消しても写真はそのまま保持されてくれないと間違いが起こる。とはいえ便利でいつもお世話になってます。
まず黒板を選ぶ画面が分かりづらく撮影したい黒板を選ぶのに時間がかかる。黒板のフォルダ分けを自分でカスタマイズできればいいと思う。あと、文言が一文字でも変わると新たに黒板が追加されて黒板の量がとても多くなり非常に使いづらい。
例)着手前の写真を撮る際測点を変えると新たに1枚黒板が増える。
上書きで写真をどんどん撮影できないのは困る。増えた黒板を削除したら撮影した写真も消える仕様なのも使いづらいポイント。また、黒板無しの写真が同時保存できないのもなかなか不便総じて使いづらく生産性も悪い電子黒板の使いやすさだけでいえば他のアプリの方が格段に使いやすい
工種数が多い現場では、撮影のたびに多数の黒板の中から該当するものを探す手間がかかるようです。また、黒板の文言を少し変えるだけで新しい黒板が追加されてしまい、数が増えて管理しづらくなるという声もありました。
特に、不要な黒板を削除すると、その黒板で撮影済みの写真も一緒に消えてしまう仕様への指摘は2件のレビューに共通しており、運用上の注意点として押さえておきたいポイントです。
工種数が多く黒板の種類が増えやすい現場ほど、削除ルールをあらかじめ決めておくなど、社内での運用ルールづくりが重要になりそうです。
導入事例から見える評価
①株式会社冨士土木(土木一式工事・80名)|写真業務の分業で残業を1/3削減


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 業種 | 土木一式工事(舗装・上下水道・港湾・橋梁など) |
| 従業員数 | 80名 |
| 課題 | 1万枚を超える撮影・整理を現場監督一人で担い、木製黒板の持ち運びも負担に |
- 木製黒板を用意してデジカメで撮影し、台帳化するまでの一連の作業をすべて現場監督が担当
- 撮影枚数が1万枚を超える現場も珍しくなく、複数の黒板を持ち運ぶ重労働が発生
- 手ブレ・ピンボケ、太陽光やフラッシュの反射で黒板の文字が読みにくくなるなどの撮影ミスも頻発
- 社内に「DXチーム」を結成し、電子小黒板の作成と台帳作成を専任スタッフに分業
- 現場監督は「黒板を選んで撮影するだけ」に業務を集約し、黒板情報の入力や台帳化はクラウド経由でDXチームが担当
- 当初は台帳作成のみの分担からスタートし、スムーズに進んだため黒板作成も含めた「工事写真チーム」へと発展、現在は全現場の写真業務を支援
- 全現場監督の残業時間を1/3に削減
- 「出来形確認」「報告書作成」を翌日回しにせず、その日のうちに対応できるように
- 現場全体を俯瞰する時間が増え、進捗把握や安全管理にも好影響
②北原建設株式会社(建設一式工事・6名)|少人数でも公共工事の大量納品に対応


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 業種 | 建設一式工事(公共工事中心) |
| 従業員数 | 6名 |
| 課題 | 発注者指定の電子黒板対応、変則的な納期、大量の写真枚数への対応 |
- 公共工事を中心に手がけており、発注者から即日の検査対応を求められるケースがあった
- 少人数体制のまま、大量の工事写真を正確かつスピーディーに処理する必要があった
- 電子黒板・自動仕分け機能を活用し、限られた人員でも大量の写真を処理できる体制を整備
- 電子納品要領に準拠した出力機能を活用し、公共工事で求められる提出物の精度・フォーマット適合に対応
- 従業員6名という小規模体制のまま、写真整理・台帳作成の業務を専任者に頼らず回せる仕組みを構築
- 撮影業務を30%省力化
- 3人体制で13万枚という膨大な写真を納品
- 業務品質の向上が評価され、静岡県優良建設工事を受賞
App Store・導入事例と2つの角度から見てきましたが、共通して見えてきたのは「写真・台帳業務そのものへの評価は高いが、施工管理全般をカバーするツールではない」という点です。特に、少人数の会社ほど導入効果を実感しやすいという傾向は、事例からもうかがえます。
一方で、黒板管理のしづらさなど、細かい操作面の不便さは事前に把握しておいた方が良いかもしれません。
評判・導入事例から分かる蔵衛門の強み
蔵衛門の評判を口コミ・導入事例という事実ベースで確認してきました。ここからは、それらを一歩踏み込んで整理し、「結局どんな会社で評価されているのか」という観点から、蔵衛門の強みを見ていきます。
① 少人数でも大量の写真業務を回せる
蔵衛門の強みの一つは、専任の写真管理者がいない小規模な会社でも、大量の写真業務を回せる点です。北原建設は従業員6名という体制ながら、電子黒板・自動仕分け機能を活用して13万枚という大量の写真を処理し、公共工事の即日検査にも対応しています。
施工管理全般ではなく写真・台帳業務にピンポイントで効かせたい小規模な会社ほど、投資対効果を実感しやすい傾向がうかがえます。
② 分業による残業削減効果
分業体制を組みやすいことも、蔵衛門の強みです。冨士土木では、社内にDXチームを結成し、現場監督と事務スタッフの間で撮影・台帳作成の業務を分業した結果、全現場監督の残業時間を1/3に削減しました。
ある程度の組織規模があり、写真・台帳業務を専任チームに任せられる会社では、こうした残業削減という具体的な数字に結びつきやすいといえます。
③ ITが苦手な社員でも定着しやすい操作性
3つ目の強みは、ITツールに不慣れな社員が多い会社でも定着させやすい操作性です。App Storeのレビューでも、サポート対応の丁寧さを評価する声があり、操作面で困った際にすぐ相談できる体制が整っています。
これまで紙やExcelを中心に運用してきた会社にとっては、分からないことがあってもサポートに頼りながら進められるため、全社的に定着させやすい点が強みといえます。
蔵衛門は単に「業務量が多い会社」で評価されているわけではなく、限られた人員・ITスキルの中で、どう業務を回すかという課題を抱える会社で特に評価が高い傾向にあります。
次の章では、こうした強みを踏まえた上で、導入前に確認しておきたい注意点を整理します。
導入前に確認したい注意点
蔵衛門は多くの会社で高く評価されている一方、導入後に「思っていたのと違った」とならないよう、契約前に確認しておきたいポイントもあります。それぞれの項目ごとに注意したい点を整理します。
①料金体系
プレミアムプランは、複数名分をまとめた「ライセンスパック」単位での契約が基本で、1名だけの契約はできない
支払いは年額一括払いが基本で、月ごとの支払いはできない
人数が増えるほど1人あたりの単価は下がる設計のため、将来的な人数拡大も見据えた予算感で検討することを推奨
蔵衛門はメンバーが増えるほど割安になる料金設計になっているため、少人数から試して段階的に人数を増やしていくという使い方と相性が良い一方、契約単位や支払いタイミングは一般的なSaaSと異なる点もあるため、事前に確認しておくとスムーズです。
②運用面
撮影後に写真の情報(現場名など)を編集できない仕様のため、撮影時の入力ミスがそのまま残ってしまう可能性がある
マニュアルが分かりづらく、使い始めに一定の学習コストがかかるという声がある
クラウド前提のサービスであるため、電波が届きにくい現場では通信環境に応じた運用ルールが必要
特に写真情報の編集不可という仕様は、撮影時のダブルチェック体制を現場ルールとして決めておくことで、ある程度リスクを減らせます。
③対応デバイス
「蔵衛門カメラ」はiPhone・iPad専用アプリで、Android端末には対応していない
Android端末を使いたい場合は、専用端末「蔵衛門Pocket」「蔵衛門Pad」の追加導入が必要
専用端末の価格の高さを指摘する声もある
すでにAndroid端末を現場に配布している会社にとっては、端末の買い替え・追加費用が発生する点を踏まえて検討する必要があります。
蔵衛門はあくまで「工事写真・台帳業務」に特化したツールであり、工程管理・原価管理・受発注といった施工管理全般を一つのツールで一元化したい場合には、他の施工管理アプリの方が目的に合うケースがあります。具体的な比較は、「類似製品との比較」で改めて取り上げます。
契約前にこれらのポイントを一つずつ確認しておけば、導入後に「思っていたのと違った」と感じるリスクはかなり減らせます。不安な点は無料相談やトライアル中に確認しておくと安心ですよ。
料金・プランの見方
蔵衛門の料金プランは「フリー」「プレミアム(ライセンスパック)」「エンタープライズ」の3段階です(2026年7月時点・公式サイトより)。
| プラン | 料金目安 | 対象人数 |
|---|---|---|
| フリー | ¥0(広告あり) | 制限なし(ただし参加できる工事は1件のみ) |
| プレミアム(1〜3ライセンス) | 1ライセンス/月¥1,800 | 1〜3名 |
| プレミアム(4〜6ライセンス) | 1ライセンス/月¥1,500 | 4〜6名 |
| プレミアム(7〜10ライセンス) | 1ライセンス/月¥1,200 | 7〜10名 |
| エンタープライズ | 1メンバー/月¥800〜(年額¥158,400〜) | 11名以上 |
初期費用・初期設定・導入サポート費用はすべて無料で、最大2ヶ月の無料トライアルも用意されています。
フリープラン:まず操作感を試したい会社向け
フリープランは、参加できる工事が1件のみで、撮影時に広告が表示されるという制限があります。写真の自動仕分けや台帳作成といった、蔵衛門の中核機能も利用できません。本格運用というより、「実際の操作感を確認するお試し利用」と位置づけるのが適切です。
プレミアム(ライセンスパック):小規模〜中規模の会社向け
プレミアムは3・6・10ライセンスの3段階で用意されており、契約人数が増えるほど1人あたりの単価が下がる設計です。たとえば3ライセンスなら1人あたり月¥1,800ですが、10ライセンスなら月¥1,200まで下がります。少人数から始めて、効果を確認しながら人数を増やしていきたい会社に向いています。公式FAQでも「撮影担当者1名+写真管理者・台帳作成担当1〜2名」といった3ライセンスパックでの利用がおすすめされており、まずは小さく始めたい会社の目安になります。
エンタープライズ:中堅〜大企業向け
11名以上での契約が対象で、通常のライセンスパックの機能に加えて、利用状況の確認、IP制限、二要素認証といった運用管理・セキュリティ機能が使えるようになります。全社導入や、複数現場・複数部署でまとめて管理したい中堅〜大企業に向いたプランです。人数が多い会社ほど、運用管理機能の有無が現場の安心感につながります。
迷ったら、まずは3ライセンスパック(1〜3名)で試してみるのが現実的です。写真整理・台帳作成の負担がどれだけ減るかを実感してから、人数を増やすかどうかを判断するとよいでしょう。
類似製品との比較
蔵衛門は工事写真管理に特化したツールですが、工事写真管理機能を備えた施工管理アプリも数多く提供されています。
ここでは、蔵衛門と比較検討されることの多い4製品を取り上げ、料金や工事写真関連機能を中心に比較しました。
![]() ![]() 蔵衛門 | ![]() ![]() KANNA | ![]() ![]() ANDPAD | ![]() ![]() サクミル | ![]() ![]() 現場Plus | |
| 月額料金 | 1ライセンス/月1,800円〜 | 0円~ | 要問い合わせ | 9,800円~/30ID | 11,000円/60ID |
| 初期費用 | 無料 | 0円 | 要問い合わせ | 0円 | 月額料金1か月分 |
| 無料トライアル・デモ | ◯ (最大2ヶ月・無料プランあり) | ◯ (14日間・無料プランあり) | ◯ (無料デモ) | ◯ (2か月) | ◯ |
| 工事写真管理 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 電子黒板 | ◯ | ◯ | ◯ | - | - |
| 写真台帳作成 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | △ (写真付き工事完了報告書) |
| 電子納品対応 | ◯ | - | ◯ | - | - |
| 工程管理 | △ (簡易的な工事管理) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 図面共有 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| チャット | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 原価管理 | - | - | ◯ | ◯ | - |
| 見積作成 | - | - | ◯ | ◯ | - |
| 請求管理 | - | - | △ (関連製品・機能あり) | ◯ | - |
| 受発注管理 | - | - | △ (関連製品・機能あり) | △ | - |
| 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
比較から見えること
比較表を見ると、工事写真管理や電子黒板、写真台帳作成といった基本機能は、多くの製品が対応しています。
一方で、電子納品対応は蔵衛門とANDPADのみが公式に対応しており、公共工事を扱う会社では比較ポイントの一つになります。
また、蔵衛門は工事写真管理に特化している一方、KANNAやANDPAD、サクミルは工程管理や図面共有など、施工管理全体を支援する機能も備えています。そのため、写真管理だけで十分なのか、それとも工程管理まで一つのツールにまとめたいのかによって選ぶ製品が変わります。
まずは工事写真に必要な機能を比較し、そのうえで工程管理や原価管理など追加で必要な機能があるかを確認すると、自社に合った製品を選びやすくなります。
まとめ
蔵衛門は、施工管理全般を一元化するツールではなく、工事写真の整理・電子黒板・台帳作成・電子納品対応に特化したサービスです。
特に、写真の仕分けや台帳作成に時間がかかっている会社、公共工事の電子納品に対応したい会社、まずは写真業務だけを効率化したい会社に向いています。
蔵衛門が自社に合いそうな方は、フリープランや無料トライアルで操作感を確認してみてください。
一方、工程管理・原価管理・受発注なども含めて施工管理全般を一つのツールで管理したい場合は、ANDPAD・KANNA・サクミル・スパイダープラス・現場Plusなども含めて比較するのがおすすめです。
複数製品を比較してから決めたい方は、施工管理アプリ各社の製品資料と「17製品比較Excel資料」を無料でダウンロードできます。料金・機能・対応業務の違いを確認し、候補の絞り込みにお役立てください。














