
建設業のDX化推進の動きや人手不足問題を解消すべく、年々さまざまなITツールが開発されています。
業務効率化を進め労働時間の短縮を図るために、施工管理アプリの導入を各企業が進めています。
これから施工管理アプリを導入するにあたり、「CheX」を検討している企業もいるのではないでしょうか。
この記事では、施工管理アプリCheXの概要から運営会社、導入するメリット・デメリットについて詳しく解説しています。
実際にCheXを導入している企業の事例も紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
厳選した施工管理アプリをまとめました
工事写真管理/工程管理/電子黒板/作業日報/勤怠管理/原価管理etc…
数十社の中から、DX親方編集チームが厳選した施工管理アプリです
CheXとは

CheX(チェクロス)は、建設現場の生産性向上を支援するために開発された施工管理アプリです。
図面や工事写真などの情報共有・管理に強みがあり、大手ゼネコンをはじめとする、多くの企業に導入されています。
CheXは、「見る」「書く」「共有する」「出力する」という4つの基本機能で構成されており、建築や設備などに対応する豊富なオプション機能があることが特徴です。
基本機能の詳細については、下記表を参考にしてください。
| 基本機能 | 内容 |
|---|---|
| 見る | オフライン閲覧機能、図面の高速描画、しおり機能、QRコード、最新図面の確認、QRコード対応、ファイル・フォルダ表示機能 |
| 書く | メモ機能、スタンプ付箋、黒板写真機能、簡易計測機能、360°撮影機能 |
| 共有する | リアルタイム共有、メール通知機能 |
| 出力する | 写真帳票作成機能、スナップショット作成機能 |
CheXは現場やシーンに合わせた組み合わせができるため、幅広い職種に対応できる施工管理アプリと言えるでしょう。
また、iPad・iPhone・Androidなどのデバイスに対応し、初期費用は不要でストレージ容量とID数に応じた月額料金で利用可能です。
CheXを導入することで、建設現場で煩雑となる図面・書類・写真を電子化し、業務効率化とペーパーレス化を促進してくれます。
運営元『(株式会社 YSLソリューション』について
CheXを提供している運営元の情報を下記にまとめました。
| 会社名 | 株式会社 YSLソリューション |
|---|---|
| 所在地(本社) | 〒231-0033神奈川県横浜市中区長者町4-9-1 YS関内ビル |
| 創業者 | 金杉 誠 |
| 設立日 | 1991年(平成3年)7月 |
| 資本金 | 99,000,000円 |
| 事業内容 | システムインテグレーションサービスソリューション事業 |
CheXの機能・できること
CheXの核となる機能は、「図面管理・閲覧機能」「現場記録機能」「情報の共有・出力機能」の3つです。
なお、現場やシーンに合わせて利用できるオプション機能が充実していることもCheXの特徴です。
- CheX BIM
- 測定業務機能
- マップ機能
- チャット連携機能
- ストレージ連携機能
- 画像切り出し機能
CheXの3つの機能について、詳しく解説していきます。
図面管理・閲覧機能

CheXの図面管理・閲覧機能は、建設現場の図面・ドキュメントを効率的かつ正確に扱うための機能です。
A0サイズの大判図面や多数のページがあるドキュメントを、モバイル端末上でスムーズに表示することができます。
現場でストレスなく図面を確認できるため、作業の中断を防ぎ円滑な現場進行が可能です。
CheXでは、山岳での現場やトンネルなどのネット回線が届かない現場であっても、図面を閲覧することができます。
CAD・PDF・ドキュメント・画像・映像ファイルなど、幅広い形式のファイルに対応していることも特徴です。
なお、オプション機能にはなりますが、BIMデータの閲覧・管理もCheXは対応しています。
また、図面を印刷する際にQRコードを付与し、印字されたQRコードをモバイル端末で読み取ることで、図面のバージョンを確認することが可能。
図面データの変更はQRコードを読み取るだけで確認できるため、常に最新の図面を把握することできます。
現場記録機能

CheXの現場記録機能では、メモの書き込みや図面と写真の紐付けをすることができるため、「いつ」「どこで」「何が」「どうなっているか」を正確に記録することが可能です。
CheXの現場記録機能の一覧を下記にまとめたので参考にしてください。
| 機能 | 特徴 |
|---|---|
| 多様なメモ機能 | ・手書き・付箋・スタンプ・写真の形式でメモを書き込むことができる ・現場で気づいた点や指示をわかりやすく指示することができる |
| 図面のピン立て機能 | ・図面上の位置と紐付けて写真や動画、メモなどを記録できる ・「RICOH THETA」で撮影した、360°写真の挿入も可能 |
| 簡易計測機能 | 図面場の距離や面積を計測できる機能 |
| 電子黒板機能 | ・電子黒板写真の撮影・記録ができる ・国土交通省の基準に対応した改ざん検知機能も搭載している |
CheXを活用することで、図面から現場情報の読み取りが簡単に行え、的確な現場指示が可能です。
現場で気づいた施工箇所の指示をその場ですぐに記録・伝達できることもポイントです。
情報の共有・出力機能

CheXの情報共有・出力機能は、現場で記録した情報を関係者へ瞬時に共有し、事務作業を効率化するための機能です。
CheXでは、現場で書き込んだメモや撮影した写真などのデータは、通信環境がある場所であれば自動的に共有されます。
事務所にいながらでも現場の最新状況をリアルタイムで把握することが可能です。
CheXの画面状態のまま画像でメールを添付できる「メール通知機能」も搭載されており、鮮明な現場情報を元に報告・相談ができます。
また、記録したメモや写真、検査内容をもとに工事写真台帳や検査報告書などのエクセル帳票を自動で作成・出力が可能です。
写真整理や帳票作成にかかる時間を大幅に削減し、業務効率化を推進します。
CheXの料金・価格

CheXの料金・価格については、次の通りです。
- 初期費用:0円
- 月額料金:データ容量+ID数(利用人数)+オプション料金
CheXを導入する際にかかる初期費用は無料で、月額料金だけで運用ができます。
月額料金はデータ容量に加え、利用する人数やオプションの有無により変動します。
なお、個別カスタマイズや正確な料金などを知りたい場合は、下記公式HPよりお問い合わせください。
CheXのメリット・デメリット

CheXの機能や料金面について解説してきました。
この章では、メリット・デメリットを3つずつ紹介していきます。
CheXのメリット
CheXのメリットは、次の3つです。
- 情報共有の効率化
- 現場作業・デスクワークの負担軽減
- 現場や利用シーンに合わせた豊富なオプション数
上記の順に解説していきます。
情報共有の効率化
CheXは、設計変更や修正があった場合に管理者が情報を更新すれば、現場全員が最新の情報を表示できます。
「古い図面で作業を進めてしまった」という手戻りを防止することができ、工期遅れの防止に役立ちます。
また、A0サイズの図面もストレスなく表示することができるほか、図面・資料をクラウドで管理するため、常に最新の情報を現場全体で共有できます。
インターネット環境がない現場でも、ダウンロード済みの図面を閲覧可能で、利用シーンを選ばない点も嬉しいポイントです。
CheXでは、図面上の特定の位置に写真やメモをピンを立てて共有できるため、正確で具体的な情報伝達が可能です。
写真・メモ・ピン機能には、色や向きなどの設定を変更することができるので、活用シーンに合わせて汎用的に利用することができます。
現場作業・デスクワークの負担軽減
CheXを活用することで、紙の図面や資料を現場に持ち運ぶことがなくなり、現場での記録や事務所での帳票作成にかかる時間が大幅に短縮できます。
現場作業・デスクワークの負担を軽減できることが、CheXを利用するメリットです。
CheXは、現場で確認した内容や検査結果をタブレットに直接手書きやテキストで記録し、写真を紐づけることが可能です。
従来の事務所に戻ってから記録した内容の整理が不要となり、業務効率化に貢献します。
また、現場で入力した情報に基づき、報告書や検査書類などの帳票を自動で作成・出力できます。
デスクワークに費やしていた時間を大幅に削減できるため、残業時間の削減や事務作業の負担軽減に直結します。
現場や利用シーンに合わせた豊富なオプション数
CheXは、基本機能のほかに建築・設備などの職種にも対応できる充実したオプション数が特徴です。
オプションの内容については、下記を参考にしてください。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| BIM連携 | 3Dモデルの描画距離測定メモ機能 |
| 測定機能 | 測定器とBluetooth連携により測定データを自動取得・反映が可能判定基準をもとのした合否判定や帳票作成の自動化 |
| マップ機能 | 地図上にピンを登録することで位置情報とCheX内のファイルを紐づけできる地図からファイルを呼び出せる |
| チャット連携機能 | AQuick・direct・LINE WORKS・Microsoft Teamsと連携ができるCheXでの更新や指示を通知できる |
| ストレージ連携機能 | 各種ストレージ(box、Dropbo)との連携ができる ストレージ内に保存されている任意のファイルをCheX内に取り込める |
| 帳票電子化システム(XC-Gate.V3)と連携 | ドキュメントの閲覧から共有、帳票作成を電子化できる |
| チェックリストピン機能 | チェックリストを搭載したピン機能検査項目のリストや検査に必要な資料をあらかじめピンに登録し図面上の位置と紐付けて記録できる |
| 画像切り出し機能 | 配筋検査時の豆図切り出しや電子黒板に貼り付ける画像を切り出せる |
| 通り芯機能 | 図面上の通り芯を画面に固定して常に表示できる |
| 利用者管理 | プロジェクトに所属する利用者の一括登録・編集ができる |
| 同期ツール | ファイルサーバーからアップロード・同期ができる |
| AAD多要素認証 | AAD多要素認証ができるセキュリティ機能 AADと一致するCheXアカウントでログインできる |
| 個体認証・IP制限 | ログインできるデバイスやIPアドレスの接続制限をかけられる |
上記がCheXで利用できるオプション機能です。
基本機能とともに、現場に必要なオプションを組み合わせることで、柔軟な活用ができることがCheXの特徴です。
CheXのデメリット
CheXのデメリットは、次の3つです。
- 運用コストが発生する
- 動作環境がスペックに依存しやすい
- 他システムとの連携制限
上記の順に解説していきます。
運用コストが発生する
CheXは、クラウド型の施工管理アプリのため、導入時に月額費用やオプション費用が発生します。
従来の紙ベースや無料のツールと比べるとコストがかかる点がデメリットです。
また、導入する企業の職種や利用人数により、オプション機能の組み合わせやIDが追加になるため、月額料金が高くなる可能性があります。
月額料金は、データ容量・利用人数(ID)・オプションで料金が構成されています。
そのため、運用コストと利用シーンを検討することで、費用対効果が高い運用ができるでしょう。
ただし、紙ベースや無料ツールでは実現できない現場に特化した機能が搭載されているため、公式HPから詳しい内容を確認することをおすすめします。
動作環境がスペックに依存しやすい
CheXは、「iPad」「iPhone」「Android」などのデバイスに対応していますが、デバイスの性能に動作環境が依存しやすいことがデメリットです。
例えば、A0サイズや大容量の図面ファイルを開く際に古い機種や低スペックの端末では、動作が重くなったり、フリーズしたりする可能性があります。
また、古い機種だとアップデートの際に時間がかかったり、古いOSでのサポートが終了したりと、利用者が最新の機能を使えない恐れもでてきます。
一部対応していない機種や機能もあるため、利用を検討している際には、公式HPから詳細を聞いておくと安心です。
他システムとの連携制限
CheXはモバイル端末から、「見る」「書く」「共有する」「出力する」機能に特化しており、他の業務で利用している基幹システムやツールとの連携が十分にできない場合があります。
連携が取れないツールとの併用は、CheXで作成・編集したデータを手動で入力し直す工程が必要となり、二重入力の手間が発生する可能性が高いです。
また、自社独自の管理方法を設定しているパターンや帳票フォーマットをカスタマイズしている場合、既存の業務フローをアプリに合わせて大幅に変更する必要がでてくるでしょう。
他システムとの連携が制限されていることが、CheXのデメリットです。
CheXの評判・導入事例
実際にCheXを導入している企業の事例を3つ紹介します。
西日本旅客鉄道株式会社
CheX導入の経緯、製品選定基準について教えてください。
電子管理している設備図面データを現地で参照することができ、コメントや写真
を添付し保存ができるものを何社か比較検討しましたが、日本ユニシスより提案
のあったCheXは図面参照の滑らかさやスピードが一番業務ニーズにマッチして
いました。
当初は鉄道ならではの長尺図面(A0)は利用できませんでしたが、すぐに対応して
くれたことも大変助かりました。
今までは紙に印刷して持ち歩いていたものもペーパレス化でき、情報も即座に共
有できるのでコミュニケーションツールとしても活用しています。
引用元:CheX公式資料
日本ユニシス株式会社
CheXの機能要望に関してはJ-WITSで取り纏めYSLソリューションへ依頼してい
ますが、機能改修のニーズに細やかにご対応いただき満足しています。
また機能面だけでなく、取り扱う図面が多いのでアプリケーションの安定性も重
要となりますが、CheXは常にパフォーマンスの改善やチューニングを行ってい
るのでストレスなく利用できています。
引き続き保守委託会社のJ-WITSや特約店の日本ユニシス、それにYSLソリュー
ションと連携していきたいと思います。
引用元:CheX公式資料
株式会社JR西日本ITソリューションズ
導入後、どのようにご利用展開されたか
教えてください。
弊社ならびにグループ会社のユーザに対して利用説明会を実施しました。
また、保守委託会社(J-WITS)にてヘルプデスクを開設し対応しています。
<J-WITS> 基本的な機能や操作に関しては社内向けのマニュアルを作成し
共有しています。
新たな問い合わせに対してはマニュアル化することで同様の問い合わせに
対応するようにしています。
ただCheXは操作があまり難しくないこともあるので操作に関する問い合わせは多くはありませんね。
引用元:CheX公式資料
CheX導入の流れ

CheXの導入は、下記の手順で完了します。
CheXでは、効率的な活用方法から現場作業員の説明まで、手厚くサポートしてくれる体制が整っています。
そのため、導入後も安心して利用できることが特徴です。
CheXの総合評価

大手ゼネコンをはじめとした、月間導入現場数16,000件以上利用されている施工管理アプリ「CheX」について詳しく解説してきました。
CheXは図面や工事写真などのデータを、モバイル端末から「見る」「書く」「共有できる」「出力できる」機能を搭載した、シンプルな設計の施工管理アプリです。
CheXを活用することで得られるメリットは、「情報共有の効率化が進む」「現場作業やデスクワーク作業の負担を軽減する」「現場や利用シーンで使えるオプション機能が充実している」ことです。
一方、「運用コストが発生する」「動作環境が利用端末に依存する」「システムとの連携に制限がある」という3つのデメリットもあります。
CheXの導入事例を見てみると、「操作が簡単でわかりやすい」「コミュニケーションツールとしても活用できる」「書類作業の大幅な効率化に成功した」などが高く評価されています。
製品を導入する際は、費用対効果の確認やデモ製品の利用を視野に入れ、業務効率化を進めてくれる施工管理アプリ「CheX」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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