工期遅れの理由|起きた時の対処法やお詫び・工期延長の例文、未然に防ぐ防止策まで徹底解説

工期遅れの理由|起きた時の対処法やお詫び・工期延長の例文、未然に防ぐ防止策まで徹底解説

建設工事の「工期遅れ」は現場管理者や発注者にとって大きな課題です。

設計ミスや施工トラブル、人手不足や資材の遅延などさまざまな課題によって発生しやすく、遅延が起きた際には対処が必要です。

また、工期遅れが発生しないための防止策も考えなければなりません。

この記事では、下記の内容を解説しています。

工期遅れが起きてしまう原因から未然に防ぐ防止策まで、わかりやすく紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

工期遅れの理由

工期遅れの理由

工期が遅れる原因はさまざまな理由によって発生します。

主な理由を下記にまとめました。

  • 設計ミスや設計内容の不備
  • 施工ミスや手戻り作業による遅延
  • 人手不足
  • 資材不足や納期遅延
  • 天候不良や災害等の外的要因

それぞれの内容を詳しく解説していきます。

設計ミスや設計内容の不備

設計図や仕様書に不備やミスがあると、工事を進める段階で追加の修正や設計変更が発生します。

具体的には、設計図に記載されていない構造物がでてきた場合の処置や既存の構造物と干渉している場合など設計変更を検討しなければなりません。

上記のように設計通りの施工ができない箇所がでてきた場合、工事を一時中断して設計者との協議や新たな図面の作成が必要となります。

修正図面の作成から承認までの期間は、該当箇所の工事が中断することにより、工期遅れに繋がる可能性が高くなってしまいます。

施工ミスや手戻り作業による遅延

作業指示や図面の伝達ミス、現場における打ち合わせ不足などが原因で施工ミスが起こり、工期が遅れる場合もあります。

コンクリート打設工事を例に上げると、型枠の寸法間違いや鉄筋不足が発覚した場合、一度流したコンクリートを壊して撤去作業を実施します。

再度型枠を組み、コンクリート打設をするので、多くの時間と人員が必要です。

現場監督である管理者が早めにミスに気づき、修正すべきですが、複数の現場を担当していたり、書類作成などに追われていたりする場合は、施工ミスの早期発見が難しくなります。

また、現場に慣れていない職人や経験の浅い職人を起用した際も施工ミスがおこる可能性が高まります。

人手不足

建設業の人手不足問題は、年々深刻化しています。

熟年技術者の高齢化や若手入職者の減少もあり、必要な人数が確保できないケースがでています。

必要な人数や技術のある作業員の確保ができず、現場の作業効率が落ちてしまい、工事の進捗が悪くなります。

また、引越しが多くなる春先は、内装業者が繁忙期になり作業員の確保が難しくなるといった、時期的な要因も関係してきます。

作業員の手配ができず、検査日程が遅れてしまう実例もあるので、人手不足による工期遅延が深刻な問題とわかるでしょう。

資材不足や納期遅延

建設現場で利用する資材不足や発注ミスによる納期遅延も、工事の進捗に大きな影響を与える要因です。

資材の品薄や納入遅延、発注ミス、物流の滞りなどにより、必要なときに資材が揃えられないと工事がストップします。

特に海外からの調達や特殊資材の場合は、納期リスクが高くなる傾向です。

市場の変化により、資材価格の確保などで代替品や設計変更が必要となることもあるため、計画的な調達・在庫管理が重要です。

現場で必要な資材が搬入されないと、工事が進まず工期遅延の原因となります。

天候不良や災害等の外的要因

建設現場では、大雨・大雪・台風・地震などの天候不良や災害が発生すると、近隣住民への配慮や工事の安全性確保のために工事が中断します。

特に土を扱う土木工事現場や基礎工事は、外的要因を受けやすいです。

具体例をだすと、台風が接近している現場での高所作業の中断や、大雨による土掘削現場の中断などがあげられます。

また、地震による直接現場が被害を受けた場合、現場の復旧作業や資材・人員の確保が難しくなり、工事現場が中断するケースもあります。

工期遅れが起きた時の対処法

工期遅れが起きた時の対処法

工期が遅れる原因について解説してきました。

実際に工期遅れが起きてしまった場合は、下記の対処法を参考にしてみてください。

  • 工事関係者への説明
  • 工期遅れの原因追求と対策
  • 工程の見直し

工事関係者への説明

工期が遅れた際には、迅速かつ適切な対応をとることが必要。

まずは工事関係者全員に説明することが重要です。

建設現場には工期が順調に進んでいるかを目視できる工程表があるため、ごまかしたり隠したりすることは不可能に近いです。

仮に順調に進んでいると伝えていても、工事の進み具合から進捗状況がわかるため、信頼を失う言動はやめておきましょう。

工事関係者へ情報を正確に伝えるために、社内でどのように伝えるかを話し合うことから始めましょう。

工期遅れの原因追求と対策

工事関係者への説明や社内での情報共有が済んだら、工期遅れの原因を追求し、具体的な対策を練ります。

原因追求の仕方としては、前述した5つの工期遅れの理由から、どのような内容が該当しているかを洗い出しましょう。

設計ミスが起きたからなのか、発注によるトラブルなのか、もしくは人員不足によるものか原因を考えます。

原因により、対策の考え方や別現場からの応援が必要な場合など、必要な対策が異なります。

対策を練ったあとは、工期内で同じミスが発生しないような注意喚起が必要です。

工程の見直し

工期遅れの原因と対策を明らかにしたら、工程の見直しを行い、工程表の作成を行います。

新たに作成する工程表は、「工期遅れをできる限り取り戻せるかどうか」「人員・資材に無理がない範囲で作られているか」を確認する必要があります。

組み直した工程表をもとに、迅速かつ適切に工事を進めていくことが重要です。

一度工期が遅れてしまっているため、今まで以上に工事の進捗状況の把握に務めることが求められるでしょう。

【例文】工期遅れ時のお詫び(工期延長のお願い)の文章

【例文】工期遅れ時のお詫び(工期延長のお願い)の文章

この章では、工期遅れ時のお詫び文書の例文を紹介します。

再現性が高い例文を用意したので、お詫び文書の作成に悩んでいる方は参考にしてください。

例文:悪天候・災害のパターン

件名:【重要】工事期間延長のお願い

株式会社〇〇〇〇

〇〇様

平素より格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。

さて、現在当社が施工を担当しております〇〇工事についてご報告を申し上げます。このたび、連日の悪天候(台風及び大雨)により工事現場の安全確保のため一部作業を停止せざるを得ない状況が発生しました。当初は⚫︎月⚫︎日工期を予定しておりましたが、工程に遅れが生じております。

そのため、工期を△月△日まで延長させていただきたく、よろしくお願いいたします。

貴社につきましてはご迷惑をおかけし大変申し訳ございませんが、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

上記が例文の一例です。基本的な流れとしては、下記の通りです。

  1. 状況説明
  2. 工期期間延長願い
  3. 再開予定の共有

今回紹介した例文は災害や悪天候を想定した例文です。

内容により文脈を変更するだけで、さまざまなパターンに活用できるでしょう。

工期遅れを未然に防ぐ防止策

工期遅れを未然に防ぐ防止策

工期遅れを未然に防ぐ防止策を3つを、下記の順で解説していきます。

  • 設計段階での確認と関係者同士の情報共有
  • 無理のない工程表の作成
  • 工程表アプリの導入

設計段階での確認と関係者同士の情報共有

工期遅れの原因の1つに、設計ミスや設計内容の不備を挙げました。

このような原因が起きないよう、設計内容や使用資材については、現場関係者(設計者・現場管理者・協力会社など)同士で初期段階から情報を共有し、事前に不明点を洗い出しておくことが重要です。

また、図面の活用で既存物との干渉チェックや現場調査で計画内容との相違を早期発見できます。

原因の早期発見ができることで、現場での設計変更や手戻りリスクを最小限にできるため、工期遅れの対策となるでしょう。

無理のない工程表の作成

工程表の作成は各工程で予測されるリスクを洗い出し、原因や傾向を反映させることが大切です。

事前に予測できるものとしては、大型連休や台風シーズンを挟む場合は、あらかじめ工程にゆとりを持たせておくと、不測の事態が起きても対応できる可能性が高まります。

また、大型連休前は運送会社が休みとなり資材搬入が難しくなるため、あらかじめ資材搬入ができるかを事前に確認しておくことが求められます。

余裕のもった工程表の作成とリスク管理により、工期遅れを未然に防ぐことにつながるでしょう。

工程表アプリの導入

工程表アプリは、現場の進捗状況をスマートフォンやタブレットで確認および更新ができるので、作業遅延や問題発生を即座に共有できます。

全体への共有が円滑になり、迅速な対応が可能です。

また、工事全体のスケジュールや作業員のリソース状況が一目でわかるため、日程調整や作業分担を効率的に行い、作業停止や無駄を防ぎます。

工程表アプリを導入する事で、工事計画を円滑に進められます。

事項で特におすすめの工程表アプリを3つ紹介するのでそちらも是非参考にしてみてください。

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【工期遅れを防ぐ】工程表アプリおすすめ3選

工期遅れを未然に防ぐ為の工程表アプリ3選を紹介します。

初期費用が0円であったり、無料トライアルがあったりするものもある為、是非この機会に工程表アプリの導入を検討してみてください。

サクミル|使用感や操作性を十分に試してみたい企業向け

サクミル
出典:サクミル公式サイト
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サクミルのおすすめポイント

  • 月額4,000円で初期費用・サポート料金無料で利用できる
  • スマートフォン・タブレットからいつでもどこでも現場情報の共有が可能
  • 2ヶ月間の無料トライアルが付いている
主な機能工程管理、顧客管理、案件進捗管理、横断工程表
初期費用0円
月額費用4,000円/30ID
人数無制限(2025年9月30日まで)
無料トライアル○(2ヶ月間)
対応端末iPhone、iPad、android、PC
運営会社株式会社アステックペイント

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総評コメント

サクミルは、建設業に必要な機能を1つに集約したオールインワンのアプリです。

PC・スマートフォン・タブレットなど、あらるデバイスからアクセスができ、管理・共有・確認の工数を簡単にしてくれます。

バラバラになっている情報をまとめてくれるため、属人かしやすい業務も大きく改善出来るでしょう。

またサクミルには、工程を管理してくれる「案件進捗管理機能」「スケジュール機能」が搭載されています。

案件の詳細情報や工程・スケジュールを見やすく、工程確認や調整のしやすさが特徴です。

初期費用無料で月額4,000円で利用出来るのは業界最安水準。

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KANNA|協力会社との工事が多い企業向け

KANNAのおすすめポイント

  • 幅広い業種に対応している施工管理アプリ
  • ドラッグ&ドロップで簡単に工程表の作成ができる
  • カスタマイズ機能で会社に適した管理画面の設計が可能
主な機能工程管理、チャット機能、現場管理写真、日報・報告など 
初期費用0円
月額費用
無料トライアル
対応端末iPhone、iPad、android、PC
運営会社株式会社アルダグラム

総評コメント

KANNA(カンナ)は、専門工事・リフォーム工事から大規模修繕工事まで、幅広い業種に対応しているアプリです。

最大の特徴は、基本機能が無料で利用でき自社に合わせた柔軟なカスタマイズ機能がある点です。

また、他社アカウント数も無制限で利用できるため、外部の協力会社が多い案件でも安心して使用できます。

KANNAの工程表機能では、計画と進捗の把握ができ、予定変更もドラッグ&ドロップで簡単に行えます。

工程管理機能のほかにも、チャット機能や現場管理機能などさまざまな機能が搭載されています。

工期遅れの課題を抱えてる会社は、是非KANNAの導入を検討してみてください。

ダンドリワーク|操作性を重視している企業向け

ダンドリワークのおすすめポイント

  • 全現場の工程状況が把握できる
  • 既読ボタンで確実なコミュニケーションを実現できる
  • 誰でも直感的に使い始められる画面デザイン
主な機能工程管理、コメント機能、現場管理、報告書作成など
初期費用要問い合わせ
月額費用要問い合わせ
無料トライアル
対応端末iPhone、iPad、android、PC
運営会社株式会社ダンドリワーク

総評コメント

ダンドリワークは、現場を経験してきたチームが開発したツールで、業務に必要な機能が網羅されているアプリです。

利用社数100,000を超え、ユーザー数も170,000人と、高い評価を得ています。

ダンドリワークでは、全現場の工程状況が一目でわかるため、無理のない工程管理が可能です。

変更もリアルタイムで反映されるので、共有漏れも発生しません。

徹底した現場主義のもと、現場での悩みをそのままにしない充実したサポート体制もダンドリワークのポイントです。

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今だけ完全無料での提供となりますので、是非本資料で施工管理アプリの比較・検討をしてみてください。

まとめ

まとめ

工期遅れは、設計ミスや施工ミスなどの人的なものから、大雨・台風による不可抗力のパターンまで、さまざまなシチュエーションで発生します。

どちらの原因が発生したとしても、工程管理を見直すことが重要です。

工期遅れを防ぐ対策は大切なポイントなので、再度紹介しておきます。

  • 関係者同士の情報共有
  • 無理のない工程表の作成
  • 工程表アプリの導入

【工期遅れを防ぐ】工程表アプリおすすめ3選でも紹介したサクミルKANNAダンドリワークといった施工管理アプリを導入して、工期遅れが発生しない工程管理を目指してくださいね。

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